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短歌・俳句・詩
『言葉のゆくえ ― 俳句短歌の招待席』坪内稔典 / 永田和宏
俳句と短歌、言葉の交差点。 俳句も短歌も大きな分類においては短詩型文学という括りに入ります。しかし、俳句と短歌の違いは何ですかと問われたら、いったいどう答えればよいでしょうか? 字数が違う、季語があるのとないなどはもちろん答えとしては正し... -
人生・生き方
『縦糸横糸』河合隼雄
生きるという縦糸に、時代という横糸。 心理学者として知られる著者が、産経新聞に連載してきたコラムをまとめた一冊です。時代のなかに生きるということに対する、具体的な72の提言が掲載されています。タイトルからキーワードを拾っていくとさまざまな問... -
随筆・エッセイ
『他者が他者であること』宮城谷昌光
「他者」があるから、「自分」がある。 中国の歴史小説を書き続けている宮城谷昌光のエッセイ集です。本書の特徴は何といってもその多彩な内容が凝縮されている点でしょう。「Ⅰ 湖北だより」「Ⅱ 中国古代の構図」「Ⅲ カメラ」「Ⅳ 他者が他者であること」の... -
言葉
『10代のための古典名句名言』佐藤文隆 / 高橋義人
思考が深い人は、座右の銘をもっている。 「大人になるとはどういうことか?」という問いに対するアドバイスとして、本書は書かれています。特に10代の人生においては、さまざまな疑問や不安そして悩みは尽きないものです。そんなとき古典の名句や名言が何... -
短歌・俳句・詩
『桜前線開架宣言 Born after 1970 現代短歌日本代表』山田航 編著
個性あふれる歌人が集まったとき、それを人は「代表」と呼ぶ。 何とも目を惹く装幀の本です。タイトルも変わっています。「桜前線開花」ではなく「桜前線開架」です。本書は現代短歌のアンソロジー(詞華集)で、しかも1970年以降に生まれた歌人だけを取り... -
短歌・俳句・詩
『青春とは、心の若さである。』サムエル・ウルマン(作山宗久 訳)
心の在り様ひとつで、あなたは青春真っ只中! 「青春」と聞けば、通常は10代や20代の若く瑞々しい感情をもった時期を思い浮かべます。誰しもこのように意識が働くものです。しかし、本書のタイトルは「青春とは」に対して、「心の若さ」と断言しています。... -
随筆・エッセイ
『釈迦に説法』玄侑宗久
あなたの生き方・考え方、凝り固まっていませんか? 芥川賞作家として知られる著者の初めてのエッセイ集です。著者は臨済宗妙心寺派の僧侶でもあり、本書は小説家兼僧侶の持ち味がいかんなく発揮された一冊です。心地よい文章と、生や死についてやさしく説... -
手品・マジック
『ゆうきとものクロースアップ・マジック』カズ・カタヤマ
彼の演じるマジックは、こころの奥底のわずかな水たまりにつくられるやさしくも忘れがたい波紋のようだ。 子どものころ、マジシャン(手品師)に憧れた経験はないでしょうか? 私が忘れられないのは町内会で見せられたロープマジックです。ハサミでチョキ... -
人生・生き方
『新人生論ノート』木田元
ノートを二つ持つといい。まっさらのノートと、この『新人生論ノート』だ。 昭和初期の哲学者・三木清に『人生論ノート』という著作があります。本書はこの『人生論ノート』と直接の関連はないが、同じく哲学者の著者がその構成を参考にして書いた現代版の... -
短歌・俳句・詩
『うた合わせ 北村薫の百人一首』北村薫
短歌はたった三十一音です。でも優れた鑑賞により、その歌の世界は何倍にも何十倍にも膨らんで、われわれの前に現れるのです。 「歌合(うたあわせ)」とは、歌人を左右二組に分け、詠んだ歌を一番ずつ並べて優劣を競い合う文芸遊戯のことです。主に平安時... -
短歌・俳句・詩
『うたの動物記』小池光
動物園で触れたことはある。テレビで見たことはある。音楽で聴いたことはある。でも、短歌の中で動物に触れたことはありますか? 本書の「うた」とは「短歌」のことです。 短歌とは日本古来から続く詩歌の形式で、五七五七七の計三十一音で一首をなします... -
人生・生き方
『それでも人生にイエスと言う』V・E・フランクル(山田邦男 / 松田美佳 訳)
生きるということは、問いかけつづけることではない。問いかけられて初めて見えてくる人生があるはずだ。 著者のフランクル(Victor E. Frankl)は、第二次世界大戦下、ナチスにより強制収容所に送られた経験を持つ精神科医です。彼は家族の多くを失います... -
仕事・ビジネス
『「あなた」という商品を高く売る方法 ― キャリア戦略をマーケティングから考える』永井孝尚
自分の価値は、もうひとりの客観的な自分が見つけてくれる。 自分の価値とはいったい何だろう。日々暮らしていると、このような疑問がふっと湧いてくることがあります。しかしその答えを求めようとすると、他者と比較してとりたててずば抜けたものがないと... -
短歌・俳句・詩
『ことばおてだまジャグリング』山田航
跳ねる、弾む、転がる・・・。ボールじゃなくて、言葉も。 言葉遊びはどうしてこんなに面白いのでしょう。 もちろん、言葉遊びといってもさまざまです。回文、早口言葉、アナグラム、しりとり、折句などなど。 本書は全12章にわたり、縦横無尽に言葉遊びの... -
神話・伝承
『私のギリシャ神話』阿刀田高
空想と現実の狭間。どうしてどうしてオモシロイ! ギリシャ神話に登場する神々や人間は実に多様で、その数も少なくありません。その中から中心となる神々をピックアップし、全18章に配置した構成となっています。 著者の阿刀田高氏は、さまざまな入門者向... -
小説
『八甲田山死の彷徨』新田次郎
集団とは時に怖ろしいものである。集団としての判断が間違いであっても、その判断を正すことができるのは集団だけであり、決して個人ひとりによって止めることはできないからである。 日露戦争前夜に実施された八甲田山の雪中行軍遭難事件について、その出... -
言葉
『怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか』黒川伊保子
名前があるから、その物体は「怪獣」となる。 タイトルを見て思わず、そうわたしも同じ疑問をもったことがある、と感じた方は多いのではないでしょうか。ゴジラ、キングギドラ、ガメラなど、怪獣の名前はガギグゲゴのつく名前が多いです。ガギグゲゴに限ら... -
小説
『博士の愛した数式』小川洋子
数学美に魅せられた人の、その顔のうつくしさ。 数学や数式を素材にした小説と聞くと、苦手意識が働く人もいるかもしれませんが、本書は難しい数学というよりも、思わず興味を惹かれる数や数式の話がちりばめられています。ですから決してとっつきにくいと... -
仕事・ビジネス
『どこでも誰とでも働ける ― 12の会社で学んだ”これから”の仕事と転職のルール』尾原和啓
自分を分析できていれば、どんな場所でも活躍できる。 Google、マッキンゼー、リクルートなど12回の転職を経験した著者だからこそ、転職に関する内容が説得力をもって伝わってきます。具体的な図や業務のやり方から、仕事への関わり方全般に至るまで、広く... -
子育て
『きみは赤ちゃん』川上未映子
きみがここにいる。そのすべてに「ありがとう」といいたい。 著者の出産から子育てまでを綴った抱腹絶倒かつ涙なみだのエッセイです。 子どもを産む、子どもが生まれる、子どもを育てる、子どもが育つということは、本当に本当に大変な出来事であり、また... -
登山・ハイキング
『ドキュメント 御嶽山大噴火』山と渓谷社 編
山はとてつもなく大きい。雄大さと、狂暴さと。 2014年9月27日11時52分、御嶽山は突如大噴火を起こしました。58名もの方が命を落とすという、大変痛ましい火山災害となりました。噴火の映像や生還者の証言などから、火山の怖ろしさを記憶されている人も多...