本– category –
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仕事・ビジネス
『働くことがイヤな人のための本』中島義道
【なぜ働くのか? なぜ働きたくないのか? 働くとは何なのか?】 四人の仮想人物との対話を通して、働くとは何かを考えていくという内容の一冊です。 働くことがイヤだなと感じたことがある人にとって、このタイトルはかなり魅力的でしょう。私自身もそ... -
人生・生き方
『人生論ノート』三木清
【あなたの人生ノートをつくるために、参考にすべき第一のノート。】 「死について」「幸福について」「人間の条件について」「孤独について」等、人生に関わる題を集めた全23章の論文集です。 三木清の文章は、一文一文が短く、リズミカルに読めます。人... -
人生・生き方
『うらおもて人生録』色川武大
【人生は勝ち続ければいいってものじゃない。負けることを知っている人は人生の豊かさを知っている。】 生きている日々の中で、悩みのない人なんているのでしょうか。 多かれ少なかれ人生に悩み、疲れ、自分を見つめなおす、そんな時間を一度は過ごしたこ... -
哲学・思想
『読書の方法 ― なにを、どう読むか』吉本隆明
【「書を読むこと」は喜びである。「方法を意識して書を読むこと」は、さらなる喜びである。】 知の巨人・吉本隆明が、読書について語った一冊です。 章立ては次の3章から成ります。 「なにに向かって読むのか(読書原論)」「どう読んできたか(読書体験... -
短歌・俳句・詩
『プーさんの鼻』俵万智
【感情は気ままである。まるで川の流れのように。かつての驚きは、いまや平凡でしかない。だからこそ、いまこの川の流れを見ていたいんだ。】 俵万智の第四歌集。 本歌集には、子どもを詠んだ歌が多く登場します。 あとがきにも「初めの一歩の驚きを、逃さ... -
短歌・俳句・詩
『サラダ記念日』俵万智
【記念日は自由に設定していい。】 280万部という異例の大ベストセラーとなった『サラダ記念日』。 歌集がこれほど売れることはかつてなかったし、これからもおそらくないでしょう。それほどにこの一冊のインパクトはすごかったといえます。 それは「巧さ... -
クイズ・パズル
『東大クイズ研のすごいクイズ500』東京大学クイズ研究会
【日本最高レベルの大学生がつくるクイズは非常にシンプルだ。でもそのシンプルが非常に難しい。】 クイズブームは約10年周期で訪れるといわれています。昨今もテレビのクイズ番組が増えたように感じます。 さて、本書は東京大学クイズ研究会が厳選したク... -
短歌・俳句・詩
『夜のミッキー・マウス』谷川俊太郎
【「谷川俊太郎=二十億光年の孤独」ではない。】 谷川俊太郎氏といえば教科書で習った「二十億光年の孤独」の印象が強烈に残っています。でも谷川氏はもっともっと多くの、そしていろんなタイプの詩を発表し続けています。 本書は表題作「夜のミッキー・... -
短歌・俳句・詩
『八月のフルート奏者』笹井宏之
【何色でもない言葉、しいていうなら風の色に近い言葉。】 26歳の若さで亡くなった歌人・笹井宏之の第三歌集。 「透明感」という言葉で語られることの多い笹井ですが、本歌集の傾向は少し異なります。 それは新聞投稿歌を中心にまとめられているからです。... -
生活・実用
『色の秘密 ー 色彩学入門』野村順一
【生活を変えたいなら、まず「色」を知ろう。】 巻頭カラー図表がおすすめです。 「好きな色で異性との相性が分かる」「好きな色で分かる人柄と適職」「自分色とその人物像」など、色が持っている特性や傾向を一目でつかむことができます。 例えば「黄色」... -
言葉
『古文の読解』小西甚一
【習うより慣れろ。古文だって例外じゃない。】 古文に苦手意識がある方は少なくありませんが、古文は決して取っつきにくいものではないことを、この一冊が教えてくれます。 全六章から成り、昔の暮らしから文学のジャンル分け、そして古典文法の詳細な説... -
随筆・エッセイ
『整形前夜』穂村弘
【「前夜」の後に訪れる夜を「前夜」とは呼ばない。】 記憶や日常、言葉をテーマとした、歌人・穂村弘のエッセイ集。本書には中学生時代の出来事がたびたび登場し、自分の中学生時代と比較して共感したり、そうかなと感じたりしながら読み進めることができ... -
短歌・俳句・詩
『山頭火句集』村上譲編
【ことばは旅、旅はことば、ふりむけば山頭火。】 種田山頭火の自由律俳句は、どこか心の深部へ入ってくる何ともいえない心地よさがあります。 「分け入つても分け入つても青い山」「まつすぐな道でさみしい」「寒い雲がいそぐ」「月かげのまんなかをもど... -
小説
『ショートショートの広場』星新一編
【玉手箱をいくらでも開けていいよといわれたら、この広場の玉手箱すべてを開けてしまいたい。】 星新一ショートショート・コンテストの入選作品を集めた、ショートショートの作品集です。コンテストの作品であるため、それぞれの作品の書き手はプロではあ... -
囲碁・将棋・チェス・麻雀
『常識外の一手』谷川浩司
【一歩外に踏み出すこと。勇気のいることかもしれないが、その意識をもった段階で、すでに「常識外」に半歩足を踏み入れている。】 将棋には「定跡」と呼ばれる、いわば決まった最善手順がいくつもあります。定跡に従うことを「常識」というのであれば、定... -
言葉
『〈辞書屋〉列伝 ― 言葉に憑かれた人びと』田澤耕
【言葉を拾いつづけるひとりにとって、それは夢を拾いつづけることに等しい。】 生涯をかけて辞書を編んだ人々の素顔を丁寧に描いた一冊です。 取り上げられているのは『オックスフォード辞典』『ヘブライ語大辞典』『アメリカ英語辞典』『スペイン語用法... -
マンガ
『伊賀の影丸』横山光輝
【かつて一度は手裏剣を飛ばす真似をしたことがないだろうか。あのときの高鳴る気持ちに戻ることができるのなら・・・。影丸を紐解けば、ほらもう「あのとき」。】 忍者マンガブームの一翼を担ったのが『伊賀の影丸』でしょう。 服部半蔵に仕える主人公影... -
歴史・地理
『史記の風景』宮城谷昌光
【パソコンはなかった。でも、いや、だからこそ、『史記』が生まれた。】 紀元前の中国、司馬遷が完成させた大歴史書『史記』。 五帝の時代から、春秋戦国時代、そして漢の時代の風景を、宮城谷昌光氏がエッセンスを抜き出し、わかりやすく展開してくれま... -
数学
『世にも美しい数学入門』藤原正彦 / 小川洋子
【わからない、わからない、でも好きなんです。数(Kazu)が。】 エッセイストで数学者の藤原正彦氏と、作家の小川洋子氏の数学にまつわる対談集です。 数学は苦手という人にもわかりやすく、ひとつひとつの用語についても解説がされています。特に、素数... -
言葉
『翼のある言葉』紀田順一郎
【翼は、鳥の特権じゃない。ほら、私の言葉にも生えている。】 古今の名著から百近い言葉を、「希望」「信念」「世界」「真理」「幸福」「わが人生の路標」の六つの章に分けて紹介しています。 例えば「信念」の章には、ゲーテの『ファウスト』から次の言... -
哲学・思想
『幸福論』アラン
【「幸福になりたい」というときの「幸福」っていったい何を指すのだろう。】 有名著述家が書いた『幸福論』というタイトルの本は何冊かありますが、中でもアランのものが有名です。 本書には幸福に関する93のプロポ(哲学断章)が収められています。「ほ...