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『八甲田山死の彷徨』新田次郎

小説
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集団とは時に怖ろしいものである。集団としての判断が間違いであっても、その判断を正すことができるのは集団だけであり、決して個人ひとりによって止めることはできないからである。

日露戦争前夜に実施された八甲田山の雪中行軍遭難事件について、その出来事を知らない人は少ないのではないでしょうか。ただし200名近い多くの死者を出した悲惨な出来事としては知っているが、その詳細までは知らない人もいると思います。本書は、八甲田山で一体何があったのか、どうしてこのような行軍を行わなければならなかったのか、また関係者のそれぞれの心情はどのようなものだったのかを詳細に克明に描いています。行軍の様は、自分が雪山にいるようなリアルさがあり、どんどんページをめくってしまいます。山の恐怖、判断の是非、組織の人間関係など、考えさせられることの多い物語です。

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