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『もしも老子に出会ったら』山田史生
【「ない」と「ある」。実は同じことなのです。】 中国の思想家”老子”の思想を、老子と少女の対話によって表現した一冊です。合間には、陰の声が割って入り、補足をしてくれます。 思想というと非常にわけがわからなくなることが多いのですが、本書は対話... -
『多井熱』多井隆晴
【ただ熱いだけの「熱」じゃない。冷静な眼差しの中に芯の冷えた、でも触れると火傷するほどの「熱」がある。いうなれば「COOL FIRE」。】 2018年秋にプロ麻雀リーグ「Mリーグ」が開幕しました。選ばれた21人の麻雀プロによるリーグ戦ですが、その中でも大... -
『百人一酒』俵万智
【人の数だけ、お酒の物語。】 お酒をめぐる物語は、お酒だけがそこにあるのではありません。お酒プラス「アルファ」が必ずそこにあって、初めてお酒の物語が生まれるのです。そう、この「アルファ」の部分が重要で、それによって物語はさまざまに変化して... -
『死んだらどうなるの?』玄侑宗久
【死に「万能な答え」はない。でも「あなたなりの答え」はある。】 人間にとって、死は100%訪れる出来事です。早いか遅いか、その差はあるにしても、必ず起こりうる事象というのは、生きていく上で他にはなかなか見当たらないように思います。それほど、死... -
『人生に意味はあるか』諸富祥彦
【人生に意味があるかどうかはわからない。でも、人生に意味があるかどうか考えることができる、それは確かなことだ。】 「人生に意味はあるか」 自分自身に対して、一度たりともこの問いかけをしなかった人がいるでしょうか。この問いかけをしてこなかっ... -
『人は見た目が9割』竹内一郎
【餡子にたどり着く前に饅頭の皮があるように、中身に到達する前に「見た目」がある。】 「見た目より中身が大切」ということは、多くの場所で語られてきましたし、また普段の会話でもたびたび登場する内容ではないでしょうか。中身が伴っていないのに、見... -
『ギリシア神話を知っていますか』阿刀田高
【読む前=ギリシア神話って何ですか? 読んだ後=ギリシア神話というのはですね・・・】 「古典を読みたいけれども難しいそうだなあ」 そう感じている人にとって、著者の「知っていますか」シリーズは古典をわかりやすく読み解いたもので、とてもとっつ... -
『山の単語帳』田部井淳子
【山の言葉を知らなくても、山に登ることはできます。しかし山の言葉をひとつ知れば、その分だけ山の輪郭が立ち上がってくるはずです。】 山登りやハイキングを始め立てのころは、一緒に登っている仲間が使う用語がわからないことが多々あるものです。「山... -
『うたびとの日々』加藤治郎
【歌がそこにある日々、日々から紡ぎだされる歌。】 一般的には短歌を詠む人たちのことを歌人(うたびと)と呼びます。しかしもう少し深い意味において「歌人とは何か」「何のために歌を詠むのか」という問いは、単純な回答を拒否するような問いかけである... -
『ジョークなしでは生きられない』阿刀田高
毎日の生活が行き詰っているという人にとって、ジョークのひとつが救いになることがあります。本書は世界のジョークから傑作ジョークを集めたコンパクトな一冊です。90の小題はどれも3ページ程度で、さまざまなジョークを取り混ぜながらの著者の文章が、ジョークの世界へ導いてくれます。 -
『はじめてのやさしい短歌のつくりかた』横山未来子
「短歌に興味はあるけれど、いったいどうやって始めればいいのだろうか?」あるいは「そもそも短歌ってどんなもの?」という疑問をもっている人にとって、本書はそのタイトルの通り最適な入門書といえるのではないでしょうか。 -
『読書からはじまる』長田弘
【読書に没頭できる時間があること。それは人にとっても、本にとっても幸せなこと。】 本書の表紙には「人は、読書する生き物である」という言葉が書かれています。本を読む習慣のある人にとって、読書の時間とは何ともいえない至福の時間であることでしょ... -
『ひとは情熱がなければ生きていけない』浅田次郎
【情熱を補充してみませんか?】 この本のタイトルを見たときに、「情熱をもって生きているのだろうか?」と自分に思わず問いかけてしまいます。「情熱」の熱量は人によってさまざまだとは思いますが、生きていく上で、少なからず「情熱」と呼ぶべきものが... -
『短歌を詠む科学者たち』松村由利子
【そのコインの片面には「科学」と書かれています。もう片面には「短歌」と書かれています。そんな少し変わったコインを持った七人の物語。】 短歌を詠むのは歌人に限りません。本書は、短歌を詠んでいた(詠んでいる)科学者たちを取り上げた一冊です。著... -
『天職は寝て待て ― 新しい転職・就活・キャリア論』山口周
【どこで働くか、誰と働くか、いつ働くか、どう働くか。それらはすべてあなた自身が決めればいい。】 「なぜあなたは今の仕事を選んだのですか?」 この問にはっきりとした回答をもっている人は、その仕事が天職なのかもしれません。しかし組織に属しなが... -
『両手いっぱいの言葉 ― 413のアフォリズム ― 』寺山修司
【ことばは時に劇薬である。特に寺山修司のことばは!】 演劇、映画、詩、俳句、短歌、評論、写真など多彩な才能で知られる寺山修司。彼の残した多くの言葉がこの一冊に収められています。「愛」「美」「暴力」「文明」「変身」「飛翔」「友情」「夢」など... -
『言葉のゆくえ ― 俳句短歌の招待席』坪内稔典 / 永田和宏
【俳句と短歌、言葉の交差点。】 俳句も短歌も大きな分類においては短詩型文学という括りに入ります。しかし、俳句と短歌の違いは何ですかと問われたら、いったいどう答えればよいでしょうか? 字数が違う、季語があるのとないなどはもちろん答えとしては... -
『縦糸横糸』河合隼雄
【生きるという縦糸に、時代という横糸。】 心理学者として知られる著者が、産経新聞に連載してきたコラムをまとめた一冊です。時代のなかに生きるということに対する、具体的な72の提言が掲載されています。タイトルからキーワードを拾っていくとさまざま... -
『他者が他者であること』宮城谷昌光
【「他者」があるから、「自分」がある。】 中国の歴史小説を書き続けている宮城谷昌光のエッセイ集です。本書の特徴は何といってもその多彩な内容が凝縮されている点でしょう。「Ⅰ 湖北だより」「Ⅱ 中国古代の構図」「Ⅲ カメラ」「Ⅳ 他者が他者であること... -
『10代のための古典名句名言』佐藤文隆 / 高橋義人
【思考が深い人は、座右の銘をもっている。】 「大人になるとはどういうことか?」という問いに対するアドバイスとして、本書は書かれています。特に10代の人生においては、さまざまな疑問や不安そして悩みは尽きないものです。そんなとき古典の名句や名言... -
『桜前線開架宣言 Born after 1970 現代短歌日本代表』山田航 編著
【個性あふれる歌人が集まったとき、それを人は「代表」と呼ぶ。】 何とも目を惹く装幀の本です。タイトルも変わっています。「桜前線開花」ではなく「桜前線開架」です。本書は現代短歌のアンソロジー(詞華集)で、しかも1970年以降に生まれた歌人だけを...