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NO JOKE, NO LIFE !
毎日の生活が行き詰っているという人にとって、ジョークのひとつが救いになることがあります。本書は世界のジョークから傑作ジョークを集めたコンパクトな一冊です。90の小題はどれも3ページ程度で、さまざまなジョークを取り混ぜながらの著者の文章が、ジョークの世界へ導いてくれます。
- 赤ちゃんはどこから?
- ひそやかなビジネス
- ああ、不毛地帯
- “愛”って、なーに?
- 隣は何をする人ぞ
- お国自慢アラカルト
- 天国ひとめぐり
- オフィスの囁き
- 楽天主義で行こう
- オフィスは恋の花盛り
- あなたは理屈を持っている
- サインにご用心
- 奥様は読むべからず
- 離婚への道
小題をピックアップしてみましたが、どちらかといえば色気のあるジョークが多くなっています。本書を読むと、あれやこれやのいろいろな悩みがふっと軽くなるような気がします。ジョークの世界の住人はどこか抜けていて、でも全面的に馬鹿にはできず、どこか愛おしさを感じさせてくれます。「馬鹿だなあ」と言いたくなることで心が軽くなる、それがジョークのもつ力なのでしょうか。
女房の浪費ぐせは亭主の悩みのタネ。今日も今日とてブラウン家では口論が始まった。「なあ、ベティ。キミは大学で経済学を勉強したっていうけれど、あれ、本当のことなのかい」「本当よ。卒業証書をチャンと見せたじゃない」「しかし、それにしちゃ、わが家の経済はどうなっているんだ。ボクがどんなに一生懸命働いてもキミは使うのが専門だ。右から左へドンドンお金が流れていく。大学でどんな経済学を勉強したんだ?」ベティはすまし顔で、「あら。分業と流れ作業よ」 (「学問は何のため?」)
ジョークはなくても生きていくことはできるかもしれません。でもジョークがあれば、小さいかもしれませんがそのジョークの分だけ人生は豊かになるのではないでしょうか。