哲学・思想– category –
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哲学・思想
『教養として学んでおきたい哲学』岡本裕一朗
「答え」よりも「問う」こと 哲学への入口として書かれる本には、哲学者の思考の断片をリスト形式や歴史形式で紹介されているものが多いのですが、本書は少し違います。もちろん哲学の歴史全体に触れてはいるのですが、それを網羅することに重点が置かれて... -
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『もしも老子に出会ったら』山田史生
「ない」と「ある」。実は同じことなのです。 中国の思想家”老子”の思想を、老子と少女の対話によって表現した一冊です。合間には、陰の声が割って入り、補足をしてくれます。 思想というと非常にわけがわからなくなることが多いのですが、本書は対話形式... -
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『新人生論ノート』木田元
ノートを二つ持つといい。まっさらのノートと、この『新人生論ノート』だ。 昭和初期の哲学者・三木清に『人生論ノート』という著作があります。本書はこの『人生論ノート』と直接の関連はないが、同じく哲学者の著者がその構成を参考にして書いた現代版の... -
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『それでも人生にイエスと言う』V・E・フランクル(山田邦男 / 松田美佳 訳)
生きるということは、問いかけつづけることではない。問いかけられて初めて見えてくる人生があるはずだ。 著者のフランクル(Victor E. Frankl)は、第二次世界大戦下、ナチスにより強制収容所に送られた経験を持つ精神科医です。彼は家族の多くを失います... -
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『基礎講座 哲学』木田元 / 須田朗
本書をフィルターとして、「哲学は難しい」から「哲学は難しくない」に変わる。 哲学という学問は、初学者にとって勉強したいと思ってもどこからどのように勉強していいかわからないものです。西洋哲学、東洋哲学、あるいは古代哲学から現代哲学という分類... -
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『孫子の兵法がわかる本』守屋洋
勝負に勝ちたければ、『孫子』を読め! 経営者で『孫子』を愛読している人の数は少なくないでしょう。 『孫子』は紀元前5世紀ごろに中国で成立した兵法書ですが、現代の仕事や生活において十分通じる内容を含んでいます。そのあたりが経営者に好まれる所以... -
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『カンの正体 ―「直勘力」で逆境に強くなる』桜井章一
欲張りすぎれば何かを失う。手放せば何かを得る。 著者は、麻雀の代打ちで20年間無敗の経歴をもつ「雀鬼」として知られています。 カンとはなかなかとらえどころのないものですが、そのカンとは何か、カンで判断することの大切さに迫った一冊です。 常識や... -
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『よく生きる』岩田靖夫
さらけだすことは、よく生きるための秘薬。 哲学に精通する著者が、古代ギリシアの哲学を中心に「よく生きる」とは何かを問うている一冊です。 章立ては「幸福」「他者」「神」「社会」の四章。生きる上で「よく」生きたいと考えるのは自然であります。し... -
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『哲学ってなんだ』竹田青嗣
哲学者でなくとも、哲学できる。 ジュニア向けに書かれた入門書でありながら、奥が深い。私のような哲学を知らない者にとっては、哲学の入口へ導いてくれるこのような書が非常にありがたいものです。 著者と哲学の出会いから始まり、哲学と宗教、哲学のパ... -
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『思考の整理学』外山滋比古
思考が整理されれば、さらなる思考を求めてしまう。 著者はあとがきでこう述べています。 だいたい、思考とか、思考の整理について、かんたんに方法を教えることは困難であると思っている。 そう、この本は思考の整理のハウツー本ではありません。読者が自... -
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『逆説思考 ― 自分の「頭」をどう疑うか』森下伸也
立つ向きを180度変えてみる。 「逆説思考」とは聞き慣れない用語ですが、著者は「通常の価値観の一面性を暴露し、それを反転させてしまう思考のスタイル」と定義しています。 常識・固定観念にとらわれると、通り一辺倒な考え方しかできなくなりますが、そ... -
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『こころの処方箋』河合隼雄
「わからない」は、「わかる」に劣るわけではない。 こころに効く薬はなくても、こころに効く文章はあることを本書が示してくれます。全55章のそれぞれが、疲れたこころに沁みいってきます。 「人の心などわかるはずがない」「やりたいことは、まずやって... -
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『孤独であるためのレッスン』諸富祥彦
孤独とは、自分と向き合うこと。 昔に比べてうまく生きることができない人が増えたといわれて久しいが、本書の内容はそういう社会現象を背景として生まれた一冊といっていいでしょう。 第一章の題は「孤独は悪か」。「孤独」であることは本当に悪いことな... -
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『働くことがイヤな人のための本』中島義道
なぜ働くのか? なぜ働きたくないのか? 働くとは何なのか? 四人の仮想人物との対話を通して、働くとは何かを考えていくという内容の一冊です。 働くことがイヤだなと感じたことがある人にとって、このタイトルはかなり魅力的でしょう。私自身もそうで... -
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『人生論ノート』三木清
あなたの人生ノートをつくるために、参考にすべき第一のノート。 「死について」「幸福について」「人間の条件について」「孤独について」等、人生に関わる題を集めた全23章の論文集です。 三木清の文章は、一文一文が短く、リズミカルに読めます。人生と... -
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『読書の方法 ― なにを、どう読むか』吉本隆明
「書を読むこと」は喜びである。「方法を意識して書を読むこと」は、さらなる喜びである。 知の巨人・吉本隆明が、読書について語った一冊です。 章立ては次の3章から成ります。 「なにに向かって読むのか(読書原論)」「どう読んできたか(読書体験論)... -
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『幸福論』アラン
「幸福になりたい」というときの「幸福」っていったい何を指すのだろう。 有名著述家が書いた『幸福論』というタイトルの本は何冊かありますが、中でもアランのものが有名です。 本書には幸福に関する93のプロポ(哲学断章)が収められています。「ほほ笑...
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