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随筆・エッセイ
『眠れぬ夜に読む本』遠藤周作
眠りの前に触れることばのなんとやさしいこと。 「生と死について考える」「東京について考える」「自分と他人と動物について考える」「趣味と興味について考える」の四章から成るエッセイ集。 著者の日常を通して語られる言葉の数々は、まさに夜更けにぴ... -
人生・生き方
『孤独であるためのレッスン』諸富祥彦
孤独とは、自分と向き合うこと。 昔に比べてうまく生きることができない人が増えたといわれて久しいが、本書の内容はそういう社会現象を背景として生まれた一冊といっていいでしょう。 第一章の題は「孤独は悪か」。「孤独」であることは本当に悪いことな... -
クイズ・パズル
『アシモフの雑学コレクション』星新一編訳
雑学も積もれば、知識となる。 作家アイザック・アシモフが収集した雑学が1800程度収録された、まさに雑学のためだけの一冊です。 例えば「魚も船酔いする。ガラス鉢を人工的に揺らせたら、金魚が船酔いになった」や「クジラは眼球が動かせない。横を見る... -
仕事・ビジネス
『働くことがイヤな人のための本』中島義道
なぜ働くのか? なぜ働きたくないのか? 働くとは何なのか? 四人の仮想人物との対話を通して、働くとは何かを考えていくという内容の一冊です。 働くことがイヤだなと感じたことがある人にとって、このタイトルはかなり魅力的でしょう。私自身もそうで... -
人生・生き方
『人生論ノート』三木清
あなたの人生ノートをつくるために、参考にすべき第一のノート。 「死について」「幸福について」「人間の条件について」「孤独について」等、人生に関わる題を集めた全23章の論文集です。 三木清の文章は、一文一文が短く、リズミカルに読めます。人生と... -
人生・生き方
『うらおもて人生録』色川武大
人生は勝ち続ければいいってものじゃない。負けることを知っている人は人生の豊かさを知っている。 生きている日々の中で、悩みのない人なんているのでしょうか。 多かれ少なかれ人生に悩み、疲れ、自分を見つめなおす、そんな時間を一度は過ごしたことが... -
哲学・思想
『読書の方法 ― なにを、どう読むか』吉本隆明
「書を読むこと」は喜びである。「方法を意識して書を読むこと」は、さらなる喜びである。 知の巨人・吉本隆明が、読書について語った一冊です。 章立ては次の3章から成ります。 「なにに向かって読むのか(読書原論)」「どう読んできたか(読書体験論)... -
短歌・俳句・詩
『プーさんの鼻』俵万智
感情は気ままである。まるで川の流れのように。かつての驚きは、いまや平凡でしかない。だからこそ、いまこの川の流れを見ていたいんだ。 俵万智の第四歌集。 本歌集には、子どもを詠んだ歌が多く登場します。 あとがきにも「初めの一歩の驚きを、逃さずに... -
短歌・俳句・詩
『サラダ記念日』俵万智
記念日は自由に設定していい。 280万部という異例の大ベストセラーとなった『サラダ記念日』。 歌集がこれほど売れることはかつてなかったし、これからもおそらくないでしょう。それほどにこの一冊のインパクトはすごかったといえます。 それは「巧さ」よ... -
クイズ・パズル
『東大クイズ研のすごいクイズ500』東京大学クイズ研究会
日本最高レベルの大学生がつくるクイズは非常にシンプルだ。でもそのシンプルが非常に難しい。 クイズブームは約10年周期で訪れるといわれています。昨今もテレビのクイズ番組が増えたように感じます。 さて、本書は東京大学クイズ研究会が厳選したクイズ5... -
短歌・俳句・詩
『夜のミッキー・マウス』谷川俊太郎
「谷川俊太郎=二十億光年の孤独」ではない。 谷川俊太郎氏といえば教科書で習った「二十億光年の孤独」の印象が強烈に残っています。でも谷川氏はもっともっと多くの、そしていろんなタイプの詩を発表し続けています。 本書は表題作「夜のミッキー・マウ... -
短歌・俳句・詩
『八月のフルート奏者』笹井宏之
何色でもない言葉、しいていうなら風の色に近い言葉。 26歳の若さで亡くなった歌人・笹井宏之の第三歌集。 「透明感」という言葉で語られることの多い笹井ですが、本歌集の傾向は少し異なります。 それは新聞投稿歌を中心にまとめられているからです。とは... -
生活・実用
『色の秘密 ー 色彩学入門』野村順一
生活を変えたいなら、まず「色」を知ろう。 巻頭カラー図表がおすすめです。 「好きな色で異性との相性が分かる」「好きな色で分かる人柄と適職」「自分色とその人物像」など、色が持っている特性や傾向を一目でつかむことができます。 例えば「黄色」は「... -
言葉
『古文の読解』小西甚一
習うより慣れろ。古文だって例外じゃない。 古文に苦手意識がある方は少なくありませんが、古文は決して取っつきにくいものではないことを、この一冊が教えてくれます。 全六章から成り、昔の暮らしから文学のジャンル分け、そして古典文法の詳細な説明ま... -
随筆・エッセイ
『整形前夜』穂村弘
「前夜」の後に訪れる夜を「前夜」とは呼ばない。 記憶や日常、言葉をテーマとした、歌人・穂村弘のエッセイ集。本書には中学生時代の出来事がたびたび登場し、自分の中学生時代と比較して共感したり、そうかなと感じたりしながら読み進めることができます... -
短歌・俳句・詩
『山頭火句集』村上譲編
ことばは旅、旅はことば、ふりむけば山頭火。 種田山頭火の自由律俳句は、どこか心の深部へ入ってくる何ともいえない心地よさがあります。 「分け入つても分け入つても青い山」「まつすぐな道でさみしい」「寒い雲がいそぐ」「月かげのまんなかをもどる」... -
小説
『ショートショートの広場』星新一編
玉手箱をいくらでも開けていいよといわれたら、この広場の玉手箱すべてを開けてしまいたい。 星新一ショートショート・コンテストの入選作品を集めた、ショートショートの作品集です。コンテストの作品であるため、それぞれの作品の書き手はプロではありま... -
囲碁・将棋・チェス・麻雀
『常識外の一手』谷川浩司
一歩外に踏み出すこと。勇気のいることかもしれないが、その意識をもった段階で、すでに「常識外」に半歩足を踏み入れている。 将棋には「定跡」と呼ばれる、いわば決まった最善手順がいくつもあります。定跡に従うことを「常識」というのであれば、定跡か... -
言葉
『〈辞書屋〉列伝 ― 言葉に憑かれた人びと』田澤耕
言葉を拾いつづけるひとりにとって、それは夢を拾いつづけることに等しい。 生涯をかけて辞書を編んだ人々の素顔を丁寧に描いた一冊です。 取り上げられているのは『オックスフォード辞典』『ヘブライ語大辞典』『アメリカ英語辞典』『スペイン語用法辞典... -
マンガ
『伊賀の影丸』横山光輝
かつて一度は手裏剣を飛ばす真似をしたことがないだろうか。あのときの高鳴る気持ちに戻ることができるのなら・・・。影丸を紐解けば、ほらもう「あのとき」。 忍者マンガブームの一翼を担ったのが『伊賀の影丸』でしょう。 服部半蔵に仕える主人公影丸が... -
歴史・地理
『史記の風景』宮城谷昌光
パソコンはなかった。でも、いや、だからこそ、『史記』が生まれた。 紀元前の中国、司馬遷が完成させた大歴史書『史記』。 五帝の時代から、春秋戦国時代、そして漢の時代の風景を、宮城谷昌光氏がエッセンスを抜き出し、わかりやすく展開してくれます。 ...