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「谷川俊太郎=二十億光年の孤独」ではない。
谷川俊太郎氏といえば教科書で習った「二十億光年の孤独」の印象が強烈に残っています。でも谷川氏はもっともっと多くの、そしていろんなタイプの詩を発表し続けています。
本書は表題作「夜のミッキー・マウス」ほか30篇を収録する詩集。しかし何と魅力的なタイトルなのでしょう。
これに続く詩が「朝のドナルド・ダック」「詩に吠えかかるプルートー」とディズニーワールドかと思いきや、「ああ」「ママ」「無口」といった題の詩が収録され、多彩な一冊となっています。
ひとつひとつの詩は長くありません。公園のベンチで好きな詩を開くのもいいのではないでしょうか。