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『プーさんの鼻』俵万智
感情は気ままである。まるで川の流れのように。かつての驚きは、いまや平凡でしかない。だからこそ、いまこの川の流れを見ていたいんだ。 俵万智の第四歌集。 本歌集には、子どもを詠んだ歌が多く登場します。 あとがきにも「初めの一歩の驚きを、逃さずに... -
『サラダ記念日』俵万智
記念日は自由に設定していい。 280万部という異例の大ベストセラーとなった『サラダ記念日』。 歌集がこれほど売れることはかつてなかったし、これからもおそらくないでしょう。それほどにこの一冊のインパクトはすごかったといえます。 それは「巧さ」よ... -
『東大クイズ研のすごいクイズ500』東京大学クイズ研究会
日本最高レベルの大学生がつくるクイズは非常にシンプルだ。でもそのシンプルが非常に難しい。 クイズブームは約10年周期で訪れるといわれています。昨今もテレビのクイズ番組が増えたように感じます。 さて、本書は東京大学クイズ研究会が厳選したクイズ5... -
『夜のミッキー・マウス』谷川俊太郎
「谷川俊太郎=二十億光年の孤独」ではない。 谷川俊太郎氏といえば教科書で習った「二十億光年の孤独」の印象が強烈に残っています。でも谷川氏はもっともっと多くの、そしていろんなタイプの詩を発表し続けています。 本書は表題作「夜のミッキー・マウ... -
『八月のフルート奏者』笹井宏之
何色でもない言葉、しいていうなら風の色に近い言葉。 26歳の若さで亡くなった歌人・笹井宏之の第三歌集。 「透明感」という言葉で語られることの多い笹井ですが、本歌集の傾向は少し異なります。 それは新聞投稿歌を中心にまとめられているからです。とは... -
『色の秘密 ー 色彩学入門』野村順一
生活を変えたいなら、まず「色」を知ろう。 巻頭カラー図表がおすすめです。 「好きな色で異性との相性が分かる」「好きな色で分かる人柄と適職」「自分色とその人物像」など、色が持っている特性や傾向を一目でつかむことができます。 例えば「黄色」は「... -
『古文の読解』小西甚一
習うより慣れろ。古文だって例外じゃない。 古文に苦手意識がある方は少なくありませんが、古文は決して取っつきにくいものではないことを、この一冊が教えてくれます。 全六章から成り、昔の暮らしから文学のジャンル分け、そして古典文法の詳細な説明ま... -
『整形前夜』穂村弘
「前夜」の後に訪れる夜を「前夜」とは呼ばない。 記憶や日常、言葉をテーマとした、歌人・穂村弘のエッセイ集。本書には中学生時代の出来事がたびたび登場し、自分の中学生時代と比較して共感したり、そうかなと感じたりしながら読み進めることができます... -
『山頭火句集』村上譲編
ことばは旅、旅はことば、ふりむけば山頭火。 種田山頭火の自由律俳句は、どこか心の深部へ入ってくる何ともいえない心地よさがあります。 「分け入つても分け入つても青い山」「まつすぐな道でさみしい」「寒い雲がいそぐ」「月かげのまんなかをもどる」... -
『ショートショートの広場』星新一編
玉手箱をいくらでも開けていいよといわれたら、この広場の玉手箱すべてを開けてしまいたい。 星新一ショートショート・コンテストの入選作品を集めた、ショートショートの作品集です。コンテストの作品であるため、それぞれの作品の書き手はプロではありま... -
『常識外の一手』谷川浩司
一歩外に踏み出すこと。勇気のいることかもしれないが、その意識をもった段階で、すでに「常識外」に半歩足を踏み入れている。 将棋には「定跡」と呼ばれる、いわば決まった最善手順がいくつもあります。定跡に従うことを「常識」というのであれば、定跡か... -
『〈辞書屋〉列伝 ― 言葉に憑かれた人びと』田澤耕
言葉を拾いつづけるひとりにとって、それは夢を拾いつづけることに等しい。 生涯をかけて辞書を編んだ人々の素顔を丁寧に描いた一冊です。 取り上げられているのは『オックスフォード辞典』『ヘブライ語大辞典』『アメリカ英語辞典』『スペイン語用法辞典... -
『伊賀の影丸』横山光輝
かつて一度は手裏剣を飛ばす真似をしたことがないだろうか。あのときの高鳴る気持ちに戻ることができるのなら・・・。影丸を紐解けば、ほらもう「あのとき」。 忍者マンガブームの一翼を担ったのが『伊賀の影丸』でしょう。 服部半蔵に仕える主人公影丸が... -
『史記の風景』宮城谷昌光
パソコンはなかった。でも、いや、だからこそ、『史記』が生まれた。 紀元前の中国、司馬遷が完成させた大歴史書『史記』。 五帝の時代から、春秋戦国時代、そして漢の時代の風景を、宮城谷昌光氏がエッセンスを抜き出し、わかりやすく展開してくれます。 ... -
『世にも美しい数学入門』藤原正彦 / 小川洋子
わからない、わからない、でも好きなんです。数(Kazu)が。 エッセイストで数学者の藤原正彦氏と、作家の小川洋子氏の数学にまつわる対談集です。 数学は苦手という人にもわかりやすく、ひとつひとつの用語についても解説がされています。特に、素数や自... -
『翼のある言葉』紀田順一郎
翼は、鳥の特権じゃない。ほら、私の言葉にも生えている。 古今の名著から百近い言葉を、「希望」「信念」「世界」「真理」「幸福」「わが人生の路標」の六つの章に分けて紹介しています。 例えば「信念」の章には、ゲーテの『ファウスト』から次の言葉が... -
『幸福論』アラン
「幸福になりたい」というときの「幸福」っていったい何を指すのだろう。 有名著述家が書いた『幸福論』というタイトルの本は何冊かありますが、中でもアランのものが有名です。 本書には幸福に関する93のプロポ(哲学断章)が収められています。「ほほ笑... -
『日本語の冒険』阿刀田高
日本語って、もっとも身近で、もっとも複雑で、もっとも楽しいパズル! いろはカルタ、漢字、クロスワード、辞典、5W1Hなどをテーマに、日本語の楽しさをストーリー仕立てに展開する、日本語がギュッと詰まった一冊。 読み終えたとき、家族や友達に紹介し... -
『私はなぜ80歳でエベレストを目指すのか』三浦雄一郎
見上げれば、あの頂は遥かに遠い。でも一歩進めば、その頂は一歩分確実に近づいている。 「あなたのエベレストはどこにあるのか?」 この質問が強烈に胸に刺さってきます。 三浦雄一郎氏は、目標が達成できる・できない以上に、目標を設定することそのもの... -
『恋愛脳』黒川伊保子
そもそも脳にも「性別」があったんだ。 副題は「男心と女心は、なぜこうもすれ違うのか」。 男性は女性の、女性は男性のことを本当に理解できているのでしょうか。結婚した夫婦でさえ、パートナーに対して、どうしてそんな態度や行動をとるのだろう、と疑... -
『冬山の掟』新田次郎
冬山は夏山とは違う。冬山に人が足を踏み入れること、その行為自体そのものが、実は相当恐ろしいことであるのかもしれない。 表題作「冬山の掟」の他、「地獄への滑降」「霧の中で灯が揺れた」「遭難者」「遺書」「おかしな遭難」「霧迷い」「蔵王越え」「...