生きていればストレスとは常に背中合わせですよね。ストレスのない世界に行きたいと思っていても、それは夢のまた夢。
それならば、このストレスと上手に付き合っていくしかありません。毎日、ストレスと戦いながら疲れた心と体を守ってくれるもの・・・。
もちろん、自分の好きなことに没頭するのが一番ですが、それだけではなく、やはり毎日食べる食材こそが大切です。
疲れを癒し、ストレスから守ってくれるために必要な栄養素は何なのかご存知ですか。
それは、栄養素としてよく耳にする「ナイアシン」と「ビタミンC」です。この「ナイアシン」と「ビタミンC」を含む食材は、意外と身近なところにあります。
そこで今回は、疲れを癒してストレスから守ってくれる「ナイアシン」と「ビタミンC」を含む食材について詳しくみていきたいと思います。
疲れを癒してくれる「ナイアシン」を含む食べ物は?
「ナイアシン」という栄養素は聞いたことがあっても何に含まれているのか、あまりピンときませんよね。
よくダイエットに効果のあるものとして、白米より「玄米」がおすすめだと言われます。
それは急激な血糖値の上昇を抑えるためですが、実はこの「玄米」には「ナイアシン」が含まれているんです。
「ナイアシン」は、別名「幸せホルモン」とも呼ばれるストレスに関連するセロトニンの体内分泌を高める働きがあります。
玄米というのは、完全栄養食品と言われており、栄養豊富でナイアシンに限らず、他の栄養素の種類も豊かです。
普段、私たちが食べている白米は胚芽と呼ばれる栄養素たっぷりの部分を取り除いたものです。
玄米にはたんばく質を始め、脂質や糖質、ビタミンやミネラルなど体に必要な栄養素が多岐にわたって含まれています。
特に白米には含まれていないビタミンEが多いため、老化防止にも効果的です。
白米より玄米というと、普段の主食である白米を玄米に置き換えればいいのか、と思いますが、独特な風味があるため苦手な人もいますよね。
そこはやはり、無理をして置き換えても疲れを癒してくれるはずの玄米がストレスになってしまっては本末転倒です。
まずは、白米に少しずつ混ぜていき、慣れてきたところで量を増やしたり、三分づきから始めてみるのもひとつの方法です。
また最初から玄米が食べられる人でも、体に良いからといって食べ過ぎないようにしましょう。
少量を毎日続けることで、神経を和らげ、栄養バランスのとれた食事をすることにつながります。
ストレスから守ってくれる「ビタミンC」を含む食材は?
次にここではストレスから守ってくれる栄養素「ビタミンC」について
みていきたいと思います。
「ビタミンC」と聞くと、私は果物が思い浮かびますが、みなさんはいかがでしょうか。
実際、ビタミンCを含む食材は周知の通り、「野菜」と「果物」だけです。
それでは、なぜビタミンCがストレスから守ってくれるのかというと・・・
① 副腎皮質の働きを促進
副腎皮質というのは、体がストレスに対抗できる状態を作る、人間にはなくてはならないホルモンなんです。このホルモンを作り出してくれるのがこの「ビタミンC」ということです。
ビタミンCが不足すると、ストレスへ対抗する力がなくなり、ストレスに負けて、心も体も様々な不調をきたすことにつながります。
② 血流の悪化防止
血流が悪くなると、全身の疲労感、倦怠感、また集中力の低下を引き起こします。
ビタミンCは赤血球の生産を助けるため、鉄分の吸収を強くし、その結果、貧血予防にもなるということです。
ただ、健康のためと、やたらビタミンCを摂取しても残念ながらビタミンCというのは、体に蓄積することができません。
必要な量しか体内に残すことができず、後の余分な量は排泄されてしまいます。しかし逆をいえば、摂り過ぎても体に害を及ぼすことはないということですね。
ビタミンCを含む食材として、これまでは「レモン」が定番でしたが、レモンは果汁を数滴使ったり、香りづけに使うことが多いため、必要な量を摂るには難しいものです。
最近のビタミンCの代表としては野菜で言えばブロッコリー、果物で言えばキウイなどがあげられるようになりました。
特にキウイはひとつが小さいのに、たったひとつ食べるだけで一日のビタミンC推奨量を満たすことができるのでおすすめです。
キウイフルーツにはグリーンとゴールドの2種類がありますが、グリーンは酸味が強めで、ゴールドは甘みが強めです。ちなみに私は昔からグリーン派ですが、娘はゴールド派です。
他には、秋の食べ物となりますが「柿」もビタミンCを豊富に含んでいるため、おすすめです。
パパイヤ、グレープフルーツなどもありますが、すぐにお腹がいっぱいになってしまうので私は苦手な方です。
まとめ:疲れを癒してストレスから守ってくれる栄養素2つとその食材とは?
現代は毎日がストレスとの戦いです。この日々を乗り越えるためには、やはり体作りから始めることです。
疲れを癒してくれる「ナイアシン」を含む「玄米」を食べ、ストレスから守ってくれる「ビタミンC」を含む「キウイ」などの果物を積極的にとることで体は守られていきます。
ただ、ダイエットと同じで、体に良いからといって一度に多く摂取しても意味がありません。
毎日、少量でよいのでコツコツと長く続けることによって疲れが癒され、ストレスから守ってくれる体になっていくのだと私は思います。