心地よい春が過ぎれば、夏は目の前。
5月頃から日差しが強くなり、暑さも徐々に増して行き、熱中症予防が必要になります。
実は熱中症になるのは人間だけではなく、犬でも熱中症になることご存知でしたか?
犬は人間と違い、暑いと訴えることができないのはもちろんのこと、汗をかかないのでどれくらい暑いのか分かりにくいものです。
実家には6歳になるトイプードルがいます。もふもふして冬は温かそうで羨ましいですが、夏は見ているだけでも暑そうでかわいそうです。
人間が汗をかくように、犬は舌から熱を逃します。「ハアハア」と呼吸が荒くなってぐったりしていたら注意が必要です。
実は犬種や年齢などによっても熱中症になりやすい犬とそうでない犬がいることをご存知でしょうか。
そこで今回は、熱中症になりやすい犬種とその対処法についてみていきたいと思います。
熱中症は犬種によって危険度が違う?
犬は見た目からして体中が毛で覆われ、温かそうですよね。でも逆に夏は暑そうで、とても気の毒に見えます。
犬というのは人間と違い、体温調節が上手にできない生き物です。人間には体温調節をするための汗腺が全身にありますが、犬は呼吸により、舌から熱を逃がして体温調節をしています。
犬は「ハアハア」と荒い呼吸をしていると苦しそうに見えますが、熱を逃して体温調節をしている証拠でもあります。
しかし、それだけでは十分ではなく、まして湿度が高いと放熱も限りがあり、体に熱がこもり熱中症の恐れがあります。
そのため、人間の熱中症というと真夏の7、8月が多いですが、犬の場合はゴールデンウィーク辺りから、犬の熱中症が増えると言われています。
人間でも乳幼児や高齢者は熱中症になりやすいと言われるように、犬も犬種や年齢などによって熱中症のリスクに関係があります。
まず、寒い地域の犬種は暑さに弱いと言えます。
例えば、シベリアンハスキー、ピレネー、秋田犬などです。確かに人間でも冬生まれの人は夏に弱いと聞いたことがありますね。
そして犬種で言うと、鼻が短い犬のフレンチブルドッグやシーズー、パグなどは呼吸する機能が異なるため、口腔内の面積も狭く、舌から熱を逃す速度が遅いようです。
その他、犬種に関係なく肥満気味の犬や基礎疾患があるなど、高齢犬も熱を逃しにくいと言われているので、これは人間と同じですね。
よく犬を車に乗せている方を見かけますが、少しの間なら・・・と、真夏の炎天下の中、車内に犬をおいたまま、買い物するということは危険が伴うので注意が必要です。
犬の熱中症の応急処置4つの方法!熱中症対策5つの方法!
初夏になり朝から暑さを感じる季節になると、毎日の散歩がとても大変です。
特に犬は人間と違い、顔が地面に近く日差しの照り返しも強く、私たちが感じる何倍も暑さを感じています。
わが実家のトイプードルも散歩が大好きなので朝夕と散歩に行きますが、夏は普段より早い時間に、夕方は遅い時間に出るようにしています。
そして私も暑いので日傘をさしながら、なるべく日陰を探して休憩しながら、水を与えながら散歩しています。
暑さに弱く、夏の散歩が苦手そうな場合は市販の犬用経口補水液もあるので試してみてくださいね。
人間の熱中症の症状は広く知られていますが、犬が熱中症になった場合、どのような症状が現れるのでしょうか。
知っておくとすぐに対処できるので、ここでいくつかご紹介したいと思います。
犬の主な熱中症状
- 呼吸が荒い
- よだれが多くなる
- 元気がない
- 内股の皮膚の部分が異様に熱い
- 心拍数が普段より速い
これらの症状が見られたらすぐに受診をしてください。すぐに受診できない場合の応急処置もご紹介したいと思います。
応急処置
- 水で濡らしたタオルで体全体を冷やす
- 外出先であれば涼しい場所に移動する
- 脇の下や首周りを冷やす
- 水を飲ませてあげる
熱中症の症状は大なり小なりあるため、飼い主さんでも見過ごしてしまうこともあるかもしれません。
いつもより少し元気ないけど「少し様子みてみよう」というのはとても危険です。
すぐに受診できるようであれば、命に関わることもあるのでぜひすぐに病院に連れて行ってあげてください。
そして暑くなってきたら私たち飼い主が気をつけてあげることとして、熱中症対策をご紹介したいと思います。
熱中症対策
- 室内犬の場合、気温と湿度の管理をする
- カーテンで日差しを遮る
- 屋外の場合、日陰を作っておく
- 犬小屋に遮熱シートや市販の冷感シートを敷く
- 日中の散歩を避ける
他にもわが実家では真夏日に出かけるときは、エアコンをつけたまま外出するようにしています。
まとめ:犬の熱中症と応急処置と対処法・対策
犬でも人間と同じように熱中症になることが分かりました。
そして人間よりも体温調節がうまくできないため、飼い主である私たちが注意してあげなければなりません。
もう一度振り返っておきましょう!
犬の主な熱中症状
- 呼吸が荒い
- よだれが多くなる
- 元気がない
- 内股の皮膚の部分が異様に熱い
- 心拍数が普段より速い
応急処置
- 水で濡らしたタオルで体全体を冷やす
- 外出先であれば涼しい場所に移動する
- 脇の下や首周りを冷やす
- 水を飲ませてあげる
熱中症対策
- 室内犬の場合、気温と湿度の管理をする
- カーテンで日差しを遮る
- 屋外の場合、日陰を作っておく
- 犬小屋に遮熱シートや市販の冷感シートを敷く
- 日中の散歩を避ける
ゴールデンウィークが過ぎた辺りから、徐々に気温が上がり、時期によっては急に暑くなる日もあります。
普段から気温や湿度に注意しながら、そして愛犬の様子を見ながら熱中症に気をつけたいですね。