冬が旬でありながら、鍋や煮物、炒め物にと大活躍の白菜。野菜の中でもカロリーが低く、どんな食材とも相性がよい野菜です。
白菜は外側からが剝がれやすいので外側から食べがちですが、実は内側から食べると最後までおいしく食べることができます。その理由は白菜の成長の仕方に関係しています。
カットされた白菜で芯に近い部分が、盛り上がっているのを見かけたことありませんか。
実はこれ、意外と知られていませんが、外側から内側へ栄養を送っているため、内側に栄養がたまり、結果、時間が経つと盛り上がってきてしまいます。
そのため、内側から使うことにより、外側から内側へ栄養を送る必要がなくなり、外側に旨味がそのまま残るので最後までおいしく食べることができるんです。
そこで今回は、冬が旬の白菜の上手な選び方と白菜を長持ちさせる保存方法についてみていきたいと思います。
白菜の上手な選び方はこれ!
スーパーで見かける白菜は、丸ごとや1/2カット、1/4カットで売っていますよね。我が家では買うときはいつも1/4を買います。
しかし、意外と知られていませんが、実はカットされた白菜より、丸ごとの白菜を買う方がいいんです。
丸ごとの方が、傷みにくく保存方法によっては約1カ月くらい、おいしく食べることができます。
しかし、カットされた白菜を買うこともあると思うので、ここでは丸ごとの白菜とカットされた白菜の選び方についてそれぞれご紹介したいと思います。
*丸ごと白菜の場合
外側の白い葉の部分に張りがあるものが新鮮です。根に近い部分が固く、ぷっくりして肉厚なものは味が濃い証拠です。持ち上げたときにずっしりと重いものを選びましょう。
*カットされた白菜の場合
葉が隙間なくぎっしりと詰まっており、内側の部分が黄色く厚みのあるものがおいしい証です。切り口が乾燥しているものや、芯に近い部分が盛り上がっているものは避けましょう。
白菜を長持ちさせる保存方法は?
次に白菜を長持ちさせる保存方法をご紹介したいと思います。
ここでも丸ごとの白菜とカットされた白菜の場合についてそれぞれご紹介したいと思います。
*丸ごと白菜の場合
乾燥しないようキッチンペーパーで包み、その上からさらに新聞紙で包みます。芯はそのまま取らずに保存します。
冬は玄関やベランダなど涼しい場所でよいですが、夏は冷蔵庫の野菜室をおすすめします。
白菜に限らず、どの野菜にも言えることですが、野菜は畑で育っている状態で保存すると長持ちするため、白菜の場合は立てて保存しましょう。
*カットされた白菜の場合
カットされている白菜は、芯があることにより成長が続くため、芯は斜めに切り込みを入れて切り落としておきましょう。
芯を切り落とすのが難しい場合は、芯の部分に爪楊枝を三本ほど刺しておくと成長を止めることができます。
調理できる状態でざく切りした白菜の場合は、そのまま冷凍用密閉袋に入れて保存することができます。
白菜を使ったおすすめレシピ
ここでは白菜を使ったおすすめのレシピをご紹介したいと思います。我が家でも白菜料理の定番となっているレシピの一つです。
白菜と豚肉の旨煮
材料(2人分)
白菜 200g
豚バラ肉 200g
にんじん 50g
水 100ml
塩コショウ 適量
片栗粉 大さじ2
☆鶏ガラスープの素 小さじ1/2
☆しょうゆ 小さじ2
☆オイスターソース 小さじ2
☆砂糖 小さじ2
水溶き片栗粉 大さじ1
ごま油 大さじ1/2
作り方
① 白菜はざく切り、にんじんは短冊切りにします
② 豚バラ肉は3cm幅に切ります
③ 豚バラ肉に塩こしょうを入れて揉み込み、片栗粉を全体にまぶします
④ 中火で熱したフライパンにごま油をひき、豚バラ肉を炒めます
⑤ 豚バラ肉に火が通ったら、白菜とにんじんを入れて炒めます
⑥ 水と☆を入れ、蓋をして弱火で5分煮ます
⑦ 白菜がしんなりしたら水溶き片栗粉を、弱火でとろみが出るまで加熱します
白菜の旨味がしょうゆベースの餡に溶け込み、ごはんと相性がよく、満足感たっぷりの一品です。簡単に作ることができるのでぜひ、試してみて下さいね。
まとめ:白菜の選び方と長期保存のコツ:失敗しない保存方法
冬の寒い時期に旨味を味わうことができる白菜ですが、外側から内側へ養分を送っているとは意外でしたね。
そして内側から食べると最後まで、旨味を逃がすことなく、おいしく食べることができるのは驚きです。
白菜を買うとき、丸ごとの白菜とカットされた白菜で迷うときは丸ごとの白菜の方がお得ですよ。
保存方法においては、丸ごとの白菜であれば乾燥に注意してキッチンペーパーで包み、さらに新聞紙で包み、立てた状態で保存すると長持ちさせることができます。
カットされた白菜でも芯の部分をカットするか、爪楊枝で刺して成長を止めると長持ちさせることができます。
白菜といえば鍋料理、と思いがちですが、煮込み料理や炒め料理、また白菜サラダもおいしく食べることができ、マルチに活躍できる食材のひとつと言えます。
白菜を上手に選び、乾燥に注意して保存すれば長持ちするので、いろいろな料理方法で旬の味を堪能したいですね。