テレビやインターネットのニュースや噂を見て、子どもとスマホの関係から発生する問題や事件があると、明日はわが身かもと不安な気持ちになることもありますね。
「スマホはまだうちの子には早い」と思っていても、周りの子どもたちがみんな持っていて会話などをしていると、仲間外れになってしまうのでは?という懸念もあります。結局、子どもにスマホを持たせているご家庭というのが一番多いのではないでしょうか。
しかし、子どもがスマホを持つことはメリットも多いのです。いざというとき、子どもの居場所がわかるという安心材料にもなります。でも、スマホが原因で事件や事故に巻き込まれるリスクもありますから、スマホは本当に難しいツールですよね。
子どもとスマホと親が上手な連携をして、なるべくリスクを少なく、メリットは大いに活用できる、そんな持ち方をしたいです。
今回の記事では、子どもがスマホを持つリスク、親が注意すること、スマホとの上手な付き合い方を紹介していきます。
子どもがスマホを使用するときの4つのリスク
子どもがスマホを使用する上で出てくるリスクを4つ紹介しますので、ぜひ念頭に置いておいてください。
① 課金リスク
スマホではゲームなどができるので、課金を勝手にするリスクがあります。
これは子どもが、わかっていてするケースと、わかっていなくてしてしまうケースがあります。
ネットでも以前事件としてこんな事例があがっていました。
課金している状態であることを理解していない低年齢の子どもが、ゲームで課金を繰り返していて、100万円以上もの請求が届いて親が気づいたということがありました。
わかっていなくて課金するのも痛手ではあるのですが、わかっていて内緒で課金しているのが一番怖いですよね。どこからそのお金がでてきているのか、親のお金を勝手に使っているのか、どちらにせよ問題が起きますね。
② 詐欺に遭うリスク
ネット上にはいろんな人がいます。
大人でさえ詐欺を見抜けないのに、知識の少ない子どもが詐欺と判断できる可能性はとても低いのです。
詐欺はあちらから近づいてきて、子どもが喜ぶエサを与え、簡単に吊り上げます。
子どもは疑うことをしないので、簡単にひっかかることになるんですよ。
それも親が見ていないところでやっているのですべては騙されてから気づくことになりますよね。
③ いじめリスク
LINEなどのツールで学校の子と繋がっていることも今は日常的になりました。
そのLINEの中で、いじめる側にもいじめられる側にもなる恐れがあります。
言葉は武器であり、時には刃にもなります。しかもLINEなどのSNSでは発言が残り続けます。心ない発言がSNS上に残ることで、いじめられた子どもは大きなキズを負うことになります。
昨今は、仲間外れ、暴言を受けるなど、さまざまな問題が起こっています。
もちろんいじめられるのも辛いのですが、知らず知らずいじめる側になってしまっていることもあり得ます。
④ 知らない人と繋がるリスク
ネット上には多くの人がいて、日本、海外、世界中のどこの人でも繋がれるのが魅力でもあるのですが、知らない人と繋がって思わぬ事件に巻き込まれるリスクというのもあります。
スマホでの繋がりがきっかけで知らない人に呼び出されることもあります。そして軽い気持ちで出かけて行って監禁、誘拐などの事件も実際起こっていますね。
スマホの関係は、ある意味とても怖い世界だと思います。
子どものスマホ利用で親が注意すべき3つのこと
さて、子どもがスマホを持つうえでのリスクをお伝えしてきましたが、親が注意する点はどんな点でしょうか。
① 子どもと何でも話せる関係でいること
どれだけ子どもにスマホの危険を伝えても、親子関係で子どもが親に相談できる環境がないとすべてにおいて意味がありません。
特に子どもは悪いことをしたと思うと隠したくなるのが心理です。それでも話そうと思える親かどうかということです。
日頃悪いことをしたときに叱るのはいいのですが、頭ごなしに叱ったりしていると、子どもから相談にくる機会はほとんどないのではないでしょうか。
子どもにとっての親は、何か困ったとき、ダメなことをしてしまった時、話せる相手である必要があります。
② スマホを持つうえでの約束事を決めること
スマホを持つうえでの約束事を決める事です。
そもそも、スマホを何のために持つのかを伝えてください。
そして約束事、取り決め事をしたうえで、守らないとスマホを没収するということを必ず行ってください。
③ 時間制限、ネット制限を掛けること
制限を設けるというのも有効です。
スマホは機能設定で、時間制限やネットを見られる範囲の設定ができます。
LINEでも友人になれる範囲を設定できたりもしますので、あらかじめできる設定は駆使しておきましょう。
この3つがあれば少しでもリスクを減らし健全な使い方ができますよ。
子どもとスマホの上手な付き合い方を伝授
前述しましたが、一番は親と子どもの信頼関係を築くことがスマホを持つうえで一番大切なことなのです。
そしてスマホを持つメリット、なんのために使うのか、どこまで使っていいのかをちゃんと理解して使うこと。
そして、親がいつ子どものスマホを見てもOKであるということも約束しましょう。
上手に付き合えば、本当に便利で役立つツールになりますよね。
まとめ:子どもがスマホを持つときの注意点
「スマホと子ども」というのは永遠の課題ですよね。
スマホを使ったネット上の世界というのは、親が見えない世界なのでなおさら怖いのです。
子どもを信頼したい気持ちと見守りたい気持ちの狭間で葛藤することもあるでしょう。
でも、子どもの安全を最優先に親は確保すべきなので、約束事、取り決め事をきちんと決めて、何かあったら相談できる間柄を築いておきましょう。
スマホは「モノ」ですが、スマホを扱うときは「信頼関係」が一番大切なことですね!