前回記事Part1では、まずは「最初の一稿」を執筆するために、クライアントのマニュアルを熟読してどのように書けばよいかを確認して、記事作成に対する取り組み方や注意点をお伝えいたしました。
今回は様々な記事作成の実例を通して、その手法と注意点をご紹介したいと思います。
楽しく読んでもらう記事、じっくりと情報を理解してもらう記事、仕事で使う情報を正確に読み取るための記事など、シチュエーションの違いで記事の書き方も変える必要があることを見ていきたいと思います。
重要なのは「クライアントの意向と読者目線」になりますので、記事にしたい内容に対する「Google検索」でたくさんリサーチして、しっかりまとめた記事を書けるようになりましょう。
記事作成について・飲食店紹介の記事
飲食店での「食リポ」を書くには?
飲食店を紹介する記事は、比較的書きやすく記事構成も定形的なところがあるので、コンテンツ作成「最初の一稿」としては良い選択かと思います。
クライアントの意向によって「どのような飲食店での食リポをするか」で変わりますが、ほぼ同じような構成で記事作成ができると思います。
「地元の親父さんが一人で営む焼き鳥屋」と「大手チェーン店の焼き鳥屋」では、知ってもらいたい「ペルソナ」も変わってきますので、紹介したいお店をチョイスする時には「ペルソナ」をしっかりと設定したうえで記事にすることです。
「地元の親父さんが一人で営む焼き鳥屋」であれば、40代前半から50代のサラリーマンで仕事帰りに「一杯だけ引っ掛けて」という感じで「ペルソナ」を組み立てて見ても良さそうです。
「大手チェーン店の焼き鳥屋」であれば、焼き鳥だけでなくおしゃれな前菜やサラダも紹介することを考えて「30代OLで2~3人の集まりで上司の愚痴大会!」などの「ペルソナ」を設定しても面白いと思います。
そして何よりもよいところは「自分が食べに行っておいしかった内容、よかった内容」を記事にできることです。
おいしさの表現は「つい言葉にしてしまう」ほど、勝手に出てきてしまうもの。おいしさについては、Google検索しても出てこない「自分の想い」を記事にすることなので楽しく書くことができると思います。
飲食店紹介の記事構成について
飲食店紹介の記事構成については以下のようになります。
□タイトル文
□導入文(200~300文字程度)
□飲食店の場所、アクセス、営業時間などの基本情報
□お店の雰囲気
□紹介したいメニュー(ランチタイムかディナーか)
□紹介したい料理の食リポ
□お店の口コミ(食べログ、Googleなど)からコメントを抜粋
□まとめ
タイトル文について
「○○○○の秋の新作メニューを食べてみた!」「地元にある○○○○な雰囲気の○○○○で優雅にディナーを堪能」などの書き出しが考えられます。
記事の「タイトル」は、読者が読み始めるための最初の文書となるのでかなり重要になります。
読者の興味を引き付けられるような、そんなタイトルを考えましょう。
Google検索をじっくり行い、たくさんのタイトルを読んで、「この飲食店にはこれが合うんだ!」と自信をもって書いてください。
導入文について
導入文は「なぜこのお店を選んだか?」「このようなことでこのお店を紹介したい」との内容を記事にします。
「あなたは○○○○が好きですか?」「あなたは○○○○と聞いて何をイメージしますか?」と疑問を投げかけ読者に問いかけます。
そうすることで読者を文章に引き込み、読んでもらうよう引導します。
飲食店の場所、アクセス、営業時間などの基本情報
こちらは基本情報となりますので、Google検索で正確な情報を調べて記事にしましょう。
自分で訪問しているので、その時体験した内容を盛り込むとより伝わります。
「○○駅より徒歩10分」だけだとわかりづらいので「駅の東口から北へ進み、○○通りを左折して・・・」といった書き方のほうが親切です。
お店の雰囲気
これは自分の主観が入りますので、自分が感じ取ったそのままを表現すればよいかと思います。
華やかで明るいのか、シックで照明を落としているのか、アンティークな雰囲気か、和風、洋風など、店内の様子を表現します。
明るいお店であれば楽しい食事ができますし、落ち着いた感じであれば、ゆっくりと食事を楽しむことができると思います。読者がイメージできるように表現してほしいと思います。
紹介したいメニュー
時間帯によってランチかディナーかでメニューが変わるのは言うまでもありません。
あなたが行った時間帯のメニューを掲載しましょう。
すべてのメニューを載せることが難しい場合は、メニューを厳選し金額を表示した後に「ほか」と記載しましょう。税別、税込、サービス料込み、営業時間、定休日等の情報も忘れずに記載します。
紹介したい料理の食リポ
文字数が限られていますので、たくさんの料理を紹介することが難しいです。
お店で食べておいしかった上位3品程度に絞って「どのようにおいしかったか」を読者へ伝えましょう。
ここが一番の「読ませ場所」になるので全集中して取り掛かりましょう。
おいしさの表現方法は様々あります。「おいしいですね」だけでは何も伝わらないので、Google検索でしっかりとリサーチして同じような料理や食材の「食リポ」を参考にして「自分なりの表現方法」を作りましょう。
お店の口コミ(食べログ、Googleなど)からコメントを抜粋
紹介したお店の「口コミ」を記事にする必要があります。
理由としては、読者がこの記事を読んで「本当においしいのかな?」と疑問に思った場合に、ほかの人の意見があれば「皆さんおいしいと言っているみたい」と思ってもらえると思います。
記事の信頼性を上げるためにも、良かったことやチョット残念なところも含めて紹介できると、「こんなところまで紹介している親切な記事だ」と評価してもらえるように盛り込んでいきましょう。
まとめ
まとめは記事の「ダイジェスト版」で、最後に締めくくるための文です。
読者の中には「タイトルとまとめを読めば大体の記事内容がわかる」と思われている方もいますので、タイトルの大切さとまとめは非常に重要なところなので、記事の重要な部分を上手に抜粋してまとめを書き上げましょう。
まとめは、文章というよりも「箇条書き」にして表現します。
文が連なっていると、文書内容の変わり目が分かりにくくなるので、箇条書きを使ってそれぞれの内容を整理してまとめとして表現します。
まとめ:Webライターとしての記事作成について(Part2)
それではこれまでの内容を再度振り返っておきましょう。
- 飲食店紹介は文章構成も定型的で取り組みやすい案件である
- 紹介したいお店の雰囲気で「ペルソナ」を細かく設定し記事にする
- おいしさは「自分の思いを表現できる」方法なので楽しく書ける
- 記事構成は重要。タイトル~まとめまで順序立てる
- タイトルは最も重要!読者を引き付けよう
- 導入文は記事紹介に対する理由を明確に
- アクセス・基本情報はしっかり調べて正確に記事にしよう
- お店の雰囲気は、読者に伝わるように調べて書くようにしよう
- 食リポはおいしさをどのように表現するかが重要
- 口コミを入れて記事の信頼性をアップさせます
- まとめは完結、丁寧に読みやすく
取り組みやすい案件ではありますが、しっかりリサーチしないと伝えたい内容が伝わらない方向に記事を書いてしまうこともあります。
おいしかったことを素直においしいと表現する。楽しく記事が書けるので、その楽しさも読者に伝わるように表現したいですね。
次回(Part3)では、また違った案件の記事作成方法をご紹介いたします。
お仕事紹介の記事になりますので、少し硬い表現が必要になります。Google検索もたくさん必要になりますので、検索方法なども盛り込みながらご紹介したいと思います。