クラウドワークスにてWebライターとして初めて案件獲得を達成した後、最も重要で大切な「最初の一稿」を書くことになります。
初めてのライティングですから、まずは勉強してきた基本的なことをしっかりと盛り込んでいくことはもちろんですが、基本的な内容のほかに「自分が楽しく記事が書けるか」を意識して記事作成を進めましょう。
今後、様々な記事を書いていくわけですから「最初の一稿」は「まっさら」な気持ちで書く最初で最後の記事となるでしょう。
そう思うと少し「ワクワク」してきたのではないでしょうか。
それでは「最初の一稿」を書き出すために「どのように記事を書いたらよいか?」をここで詳しくご紹介をしたいと思います。
クライアントのマニュアルをよく見よう
執筆マニュアルに書かれていることがすべて
案件獲得の時にクライアントからいただいた「執筆マニュアル」はあるでしょうか。
初心者にとってこの「執筆マニュアル」は非常に大切なものになります。クライアントから案件をいただく時の条件に「執筆マニュアルに沿ってライティングすること」が入っていたと思います。
執筆マニュアルの中には、記事作成の構成から文法の使い方、注意事項が記載されています。
あなたが学習した知識と合っていれば、スムーズにマニュアルの内容を理解できると思いますが、作成する記事によって様々なレギュレーション(記事作成の基準・規定)があります。
場合によっては、あなたが知らないライティング方法もあるかもしれません。
クライアントからのレギュレーション内容は十分に確認し、どうしてもわからない場合はクライアントに問い合わせをしましょう。
Google検索で調べられる内容であればクライアント様に聞くことは「NG」ですが、執筆の方向性は聞かないとわかりません。レギュレーションがわからないままにして、やみくもに記事作成をしても「書き直し、手直し」が発生し、時間が無駄になってしまいます。
クライアント様の意図を知ろう
執筆マニュアルの内容を理解したら、次にはクライアントからの連絡内容で書かれている内容をよく確認しましょう。
執筆マニュアルに書かれていないことも注意事項として書かれていることがあります。
「知りませんでした」などの言い訳が通用しない「責任ある個人事業主」の世界。「そんなことも記事にしてくれたの?」と言わせるような心づかいがクライアントの評価につながります。
チャットのやり取りの中に「クライアントの意図」が見えるはずです。
読者様へ有益な情報を提供する前に、クライアントの評価が先になるので、重要なのは「クライアントをうならせる」記事作成をすることです。細かい内容まで気づけるようにしっかりと確認しましょう。
記事構成について
起承転結で記事を書く
執筆マニュアルに構成内容まで記載があるのであれば、その内容を基に記事作成をしていけば良いのですが、ある程度構成まで任される場合は自分で決めていきます。
記事作成には一定の法則があります。それがすべてではありませんが、読者が求めている情報を説明するうえで必要な法則があります。
それが「起承転結」となります。
- 起:問題定義などで、読者を話に引き込む
- 承:メインテーマを展開する
- 転:視点を変えて、読者の興味を引く
- 結:結論をまとめる
(引用元:URL http://cs.nishinippon.co.jp/lp/writing/09/)
「起」で記事内容の結論を出して「意外性を主張」し、読者の興味を引き付けます。
「承」で記事内容を順序良く説明します。
「転」で記事内容の違った面や方向性を変えて、読者を飽きさせない工夫をします。
「結」で記事内容をダイジェストで掲載。結論のまとめを行います。
文書も「、」が多い長文だと読みづらく、短文だと箇条書きのようで「説明しているの?」と思われてしまいます。「起承転結」を使い基本に沿った文書作成で、読者に読み続けてもらえる内容を提供できるよう取り組んでいきましょう。
伝えたい相手を絞り込む
文書を「誰に伝えたいか」は記事作成において「最も重要」と言っても良いかもしれません。
多くの人に読んでもらいたい気持ちはわかりますが、「あの人にも、この人にも」と欲張ってしまい、伝えたい情報が希薄になってしまう場合があります。
あなたが伝えたい「誰か」を細かく絞り込むことで、読者様の心をつかみ最後まで読んでもらえる記事が作り上げられると思います。
「ペルソナの法則」という言葉があります。
「ペルソナ」とは、ラテン語で、仮面、人格、人物を表す言葉になります。「ターゲット層」からさらに細かく人物設定を行い、その人物像に合致する情報をより濃く提供するための方法論になります。
ターゲット層とペルソナの違い
◆ターゲット層
女性会社員・20代・趣味は音楽鑑賞
◆ペルソナ
風間瑞希・26歳・女性・独身 東京都練馬区在住
霞が関周辺にある、上場企業の商船会社で経理担当
勤続5年目、仕事も慣れて職種に疑問視。転職を考えている。
趣味はクラッシック音楽を音響の良い「ホールコンサート」で聞くこと。
ここまで細かく設定すると、その人の人物像が浮かび上がってくると思います。
ターゲット層だけでは、その人が何を求めているのか、どういう情報が欲しいのかが明確にできないと思います。ペルソナのように細かく人物像を設定することで、相手の要望を的確に捉えて記事にすることができるようになります。
記事作成の注意点
「真似」はOK「丸写し」はNG
記事内容については、自分の知識+Google検索でリサーチをして作り上げていくことになりますが、調べた内容をそのまま「丸ごと」使うのはルール違反となります。
クライアントからも「コピペは禁止」と注意をされていると思いますので、情報はあくまでも「参考」にして、「自分なりに解釈して」記事にしなくてはいけません。
ですので、同じ検索内容でも「たくさんの情報」を調べ上げて、自分で「これだ!」という記事を作るのが重要になります。
「冒頭の言い回しはA記事を参考に、中身の説明文はB記事を参考に、まとめはC記事を参考に」というやり方がよいのではないでしょうか。
こうすれば、伝えたい内容の「いいところ取り」になり、読者に響く有益な情報提供につながるかと思います。
SEOは少しだけ意識して
Webライターとして記事を作成するうえで必要なスキルの一つに「SEO対策」があります。
あなたが記事作成をするときにGoogle検索をすると思いますが、検索して一番最初に掲示されている記事は「なぜその記事が一番上位なのか?」を考えたことがあるでしょうか?
Google検索で上位検索されるための対策が「SEO対策」になります。様々な手法がありますが、今は記事作成に集中して、ある程度記事がうまく書けるようになってから覚えてほしい内容になります。
SEO対策として一つだけ意識してほしいことは「キーワード」です。あなたが書く記事には必ずキーワードがありますので、調べたい内容をGoogle検索するときに出てきたキーワードを、文書に盛り込んでほしいと思います。
ダイエットであれば「ダイエット食事、本当に効果のあるダイエット、ダイエット方法、ダイエットサプリ、ダイエット運動」など。このキーワードは検索されている情報の中で多い順に提示されている内容です。
上位検索されているキーワードを盛り込むことで、読者様が「これだ」と思ってもらえるチャンスを増やすことにつながります。ぜひ、意識して記事作成に取り組んでください。
まとめ:Webライターとしての記事作成について(Part1)
それでは最後に今回の記事のまとめをさせていただきます。
- 執筆マニュアルに沿った記事作成が基本となる
- 記事の方向性でわからないことがあればクライアントに確認しよう
- Google検索で調べられる内容は聞かないこと
- 起承転結で文書構成を考えよう
- ターゲットからペルソナへ人物像を絞り込もう
- コピペは絶対NG! たくさん検索して情報のいいところ取りを
- SEO対策は無理せず、キーワードを盛り込んでいこう
記事作成を通してたくさんの情報を知ることができる、学ぶことができるWebライターのお仕事は、人間のスキルを上げていくことにもなります。知らないよりも、知っておいたほうが楽しい人生を過ごせると思いますが、どう思いますか?
次回は、実際の記事作成での手順や注意点を、細かくご紹介したいと思います。