朝の電車通勤で、車内を見回してみると、寝ている人が結構多いことに気づきます。
もちろん、スマホをいじったり、新聞や本を読んだりしている人もいますが、特に朝の早い時間帯は寝ている人が多い印象を受けます。
なぜ電車の中で寝ているのでしょうか?
単純に眠たいから寝ているのでしょうか?
それとも何か理由があって寝ているのでしょうか?
そもそも本当に寝ているのでしょうか?
ぐっすり寝ているように見える人でも、自分が降りるべき駅や乗り換えなければならない駅に到着すると、何事もなかったかのように普通に降りていきます。
観察してみると、面白いものです。
電車の中で寝ている人が多い理由には何があるのか、いろいろな可能性を見ていきたいと思います。
電車で寝ている人が多い理由の外的要因と内的要因
電車の椅子に座って揺られていると、揺れが心地よくて眠たくなることはありますね。
特に春先など気温がだんだんと暖かくなってくると、うとうとしてくるものです。
電車で寝る理由には、大きく分類すると外的要因と内的要因に分かれるでしょう。揺られてうとうとするというのは、外的な要因です。
一方、その人自身に理由があるような場合は、内的な要因といえるでしょう。
電車の中で寝ている人の理由を考えるうえで、外的な要因と内的な要因に分けて紹介していきます。
電車で寝ている人が多い理由(3つの外的要因)
まず外的要因として考えられるものをピックアップしてみましょう。
- 電車の揺れが心地よい(睡眠誘導機)
- 気温があたたかい
- 寝ていても安全
① 電車の揺れが心地よい(睡眠誘導機)
外的要因として、眠れる環境にあるかどうかということが重要です。
電車の揺れは、眠りへのいざないという意味においては非常に心地よいものです。いわば睡眠誘導機のような役割を果たします。
激しい揺れでは寝ることもままなりませんが、ガタンゴトンといった規則正しいやさしい揺れ具合は、睡眠へといざなうのにもってこいです。
② 気温があたたかい
寝るためには、気温も大切です。暑すぎても寒すぎても簡単に眠ることはできません。
一定温度に保たれた電車の中だからこそ、寝ることができるのですね。
③ 寝ていても安全
防犯面も大切です。
公の場で寝るということは、ある意味無防備になってしまうことと同じです。
目をつむっていても、誰にも襲われず、また物も盗られないという状況であればこそ、安心して寝ることができるのです。もちろん、スリなどには注意しなければなりませんが、海外に比べ日本の電車の場合、比較的安全といえるでしょう。
以上これらは、外的な環境の面での理由といえますね。
電車で寝ている人が多い理由(8つの内的要因)
つづいて、寝ている人自身の個人的な理由による内的要因について見ていきます。
- 眠たい(睡眠不足)
- 疲れている
- 規則的な睡眠時間
- 寝ることが至福
- やることがない
- 現実逃避
- 瞑想
- 寝ているように見えて実は寝ていない
① 眠たい(睡眠不足)
まず単純に、睡眠不足で眠たいから寝ているという人が多いのではないでしょうか?
前日遅くまで仕事をしていて睡眠時間が足りておらず、それを埋め合わせるかたちで、朝の電車通勤の時間帯に電車内で寝ているということが考えられます。
② 疲れている
①の「眠たい」とも関わりますが、疲れているので寝ているという人も多いでしょう。
体も精神も疲れていて、ついつい電車の中で寝てしまうといった状況です。
③ 規則的な睡眠時間
これは少し変わっているかもしれませんが、もともと朝の通勤時間を睡眠時間に組み込んでいるという人もいます。
特に通勤時間が1、2時間かかるような人は、この時間を元から睡眠する時間として一日のスケジュールに組み込んでいるのです。
睡眠は布団で横になってしたほうがいいのはいいのですが、必ず布団の中でしなければならないというものでもありませんので、通勤時間を睡眠時間としている人がいるのも確かです。
④ 寝ることが至福
寝ることが何よりも至福だという人もいます。
傍から見ると、寝ているのは何か理由があるからだと詮索しがちですが、単純に寝ることが至福で一番好きなことをしているというケースですね。
⑤ やることがない
やることがないから寝ている人もいます。
これはどちらかといえば消極的な時間の使い方ですね。通勤時間を利用してできることはいろいろあると思いますが、電車の中ではやることがないと考えて、仕方なく寝ているという場合ですね。
⑥ 現実逃避
通勤しているということは、この後会社に向かわなければならないということです。
会社に行くこと、仕事をすることが好きな人はいいのですが、イヤイヤ会社に行っている人にとって、朝の通勤時間帯は現実逃避したくなる時間なのです。
あれこれ考えなくて済むように、眠りにつくという人もいるでしょう。
⑦ 瞑想
目をつむっているからといって、寝ているとは限りません。
目をつむって瞑想している人もいることでしょう。
⑧ 寝ているように見えて実は寝ていない
⑦の「瞑想」と似ていますが、ただ単に目をつむっているだけという人もいます。
特に何かをしたり考えたりしているわけではないのですが、単純に目をつむっているだけという状態の人です。
あるいは電車の中で他者を見たくないから、目をつむっている人もいるでしょう。
まとめ:電車で寝てる人が多い理由
以上、電車で寝ている人が多い理由について見てきました。
眠たいから寝ているというだけではなく、いろいろな理由があって、朝の通勤時間に寝ている人が多いのだと思います。もちろんここで取り上げた以外の理由で寝ている人もいることでしょう。
寝ている場合、積極的な理由もあれば消極的な理由もあり、本当にさまざまです。
私も経験がありますが、電車の椅子に座っていると、横で寝ている人がもたれかかってくることがあります。そんなときイライライしてしまいがちですが、ここで取り上げたように人それぞれいろんな理由があるのだと考え、少し寛大な心で受け入れてみるのもいいのではないでしょうか。
一日の始まりですから、せっかくなら気持ちのよい朝の通勤時間にしたいものですね!