昔から「一日三食しっかり食べること」と言われてきました。私もそれが当たり前のように育ってきたので、子どもの頃から一日三食しっかり食べていました。
しかし、最近、テレビで芸能人が一日二食、もしくは一日一食生活で健康な体作りをしているというのを見て驚きました。
実際、私も子どもが生まれてからは、子ども優先で朝は時間がなく、規則正しい食生活というのから離れてしまいましたが、特に体の不調を感じることもなく、いつの間にか慣れてしまいました。
胃腸科専門のある医師によると、必ずしも一日三食摂る必要はなく、むしろ一日三食というのは、消化器官の働きを無視しているものだと提唱しています。
そもそも「一日三食」という生活習慣ができたのは、食事に穀物を取り入れるようになった江戸時代中期からだと言われています。
穀物を中心とした食事をすると、血糖値が急激に変化し、その結果、空腹感を感じるようになるというのです。
逆に穀物を控え、タンパク質や脂質を中心とした食事にすると、血糖値の急激な変化が抑えられ、空腹感も感じにくくなるということです。
そこで今回は、一日三食は必ずしも健康的な食生活ではない理由と、胃腸に優しい食事の仕方についてみていきたいと思います。
朝食は抜いた方がいいって本当?
小さい頃は、親に言われて当たり前のように食べていた朝食ですが、だんだん成長するにつれて、学校へ行くまでの準備で時間がかかり、朝食も食べなくなってきたという人も多いのではないでしょうか。
学校では「一日三食」「規則正しい生活を」と指導されてきましたが、実は諸説あり、必ずしも朝食を食べた方がいいとは限らないんです。
それは、人それぞれ夕食を摂る時間帯は異なりますよね。遅い時間に夕食を食べると、朝はお腹がそれほど空いていないと思います。
人間の消化時間を考えると、夕方5時までに夕食を食べ終えていれば、消化も済んでおり、むしろ朝食が必要だと言えます。
胃腸科専門の医師によると、朝目覚めたときにお腹が空いていないのであれば、無理して朝食を食べることは推奨していません。
そしてもし、朝食を食べるのであれば、炭水化物は胃腸に負担がかかるため、炭水化物以外のものがよいとされています。
朝食に向いている食べ物としては、サラダやヨーグルト、ハムや玉子料理、ナッツやチーズも胃腸には優しい食べ物だそうです。少しであれば胃腸への負担が少ないものとしては、玄米やオートミール、果物もよいと言われています。
ただ、お昼までに小腹が空いて、仕事をしていても捗らない人はそれまでに「中間食」として軽く何かを摂るのもひとつの方法です。
「中間食」として胃腸専門の医師がオススメしているのはプロテインドリンクです。
胃腸に負担が少なく吸収力は速いので、少量を少しずつ分けてゆっくり摂るのが良いようです。少しずつ飲むところがポイントで、そうすることによって、昼食までに胃腸の調子を整えることができます。
因みに私は、小腹が空くとおやつ代わりにナッツと少し食べることがあります。噛むのに時間もかかり、少量で満腹感が得られるのでオススメですよ。
胃腸に優しい食事の仕方は?
同じ食事をしても、食べ方によって胃腸への影響が異なります。夜遅くに食べる人は、炭水化物は控えた方がよく、さらに食べる順番も注意すると胃腸への負担が少なくなります。
胃腸科専門の医師が推奨する食べ方の順番は、まず野菜を最初に食べることです。
その後、肉や魚など何を食べてもよいのですが、最後にまた野菜を食べて終わる、という方法です。
一般的に、野菜やスープから食べて、主食である肉や野菜をたべると血糖値が緩やかになり、ダイエットにも効果的と言われています。
ただ、ここでは野菜やスープの後に主食を食べて、最後にまた野菜を食べることにより、胃に入った食物がスムーズに消化し、翌日まで胃の中の残らないということです。
そして最近では「ファスティング」をしている芸能人をテレビや雑誌でよく見かけるようになりました。
この「ファスティング」=「断食」ですが、度合いにもよりますが、これは実は胃腸にとってはよいことなんです。
モデルの人など、少しの量を数回に分けて食べるため一日五食という人もいますよね。
これもひとつですが、この「ファスティング」というのは、いわゆる「プチ断食」とも言われ、何も食べない時間を
ある一定の時間作る、ということです。
普通に夕食としての食事を終え、翌日の食事までの時間を「絶食時間」と考え、胃腸を休ませてあげるということです。
こうすることにより、胃腸を休め、消化器官に負担がかからず、絶食後の食事では栄養吸収の効果も期待できるんです。
実は、私もこれを数年前から実行しており、夕食は普通に摂り、翌日は朝食と昼食を一緒にしたブランチとして少し早めの昼食を摂ります。
それを続けていたところ、あくまでも私の意見ですが、便秘が解消され、太りにくくなったような気がします。
まとめ:朝食は抜いたほうがいい? 一日三食は正しいの? 規則正しい食生活が否定される理由を徹底解説!
胃腸科の医師によると、「この時間に食べる」というのを決めないことがとても大切だと言います。
学校や会社に勤めていると、昼食時間が決められているのでお腹が空いていなくても、その時間に食べなければなりません。
しかし、本来であれば、お腹が空いていないのに食事をとるのは胃腸に負担がかかる、というのは納得です。
社会人になり、昼食を摂るのが自由な会社であればそれも可能ですが、決まっているのであれば、朝食や夕食、休日に自分の体を管理する意味でも自分なりの胃腸の整え方を知っておくのは必要なことかもかもしれませんね。