別名「代替肉」と呼ばれる「大豆ミート」。
食感も肉に近く、調理したら本物の肉と間違えるほどで、満足感もあると言われています。
そもそも「大豆ミート」とは、その名のとおり大豆を原料とする代替肉でベジタリアンの間で重宝されていた食材でした。
大豆の油分を取り除いて作られているため、高たんぱく、低カロリーで近年ではダイエットに最適な食材として注目されるようになってきました。
ベジタリアン、ダイエットに向いているだけではなく、実は健康にもよく、体に嬉しい栄養がたっぷりつまっています。
そこで、今回は、今話題の「大豆ミート」が体によい理由と、大豆ミートの種類、正しい戻し方についてみていきたいと思います。
大豆ミートが体によい7つの理由
昔から大豆は、畑の肉と言われるほど栄養満点ですが、具体的にどのような栄養があるのかをみていきたいと思います。
① 食物繊維が豊富
大豆ミートに含まれている食物繊維というのは、腸で消化・吸収されにくく、血糖値の上昇を抑え、コレステロール低下などのダイエットに効果もあります。
食物繊維は便秘予防によいと知られている割に、日本人に不足がちな成分なので積極的に摂りたい栄養素の一つでもあります。
② 高たんぱくで低カロリー
大豆ミートに加工する段階で油分が取り除かれるので、高たんぱく、低カロリー、低脂質となりダイエットに最適です。
牛肉とカロリーと比較してみると、大豆ミートは牛肉の約四分の一となっています。
脂質を比べても大豆ミートは牛肉の約四十分の一と脂質を気にする人には強い味方ですね。
③ ミネラル・ビタミンが豊富
ビタミンB1が多く含まれており、カリウムや鉄分などのミネラルが豊富で、さらにお肉にはほとんど含まれていないカルシウムも多く含まれています。
④ コレステロールゼロ
大豆にはコレステロールが含まれていないため、大豆ミートにもコレステロールは含まれていません。
コレステロールも必要な栄養素の一種ですが、コレステロールと摂りすぎると生活習慣病を引き起こす原因となるため、コレステロールゼロというのは嬉しいですね。
⑤ イソフラボンが豊富
女性ホルモンと同じような働きをするため、更年期障害の予防、骨粗鬆症の予防、抗酸化作用など女性には嬉しい効果があります。
⑥ グルテンフリー
基本的に大豆ミートはグルテンフリーのため、小麦アレルギーの人やダイエット目的で小麦粉を控えている人に向いています。
⑦ 長期保存可能
乾燥したタイプの大豆ミートが多いので、常温で一年間保存できます。水で簡単に戻すことができるので、災害時の非常食としてもいいですね。
また乾燥した大豆ミートを戻した後に冷凍保存することも可能です。さらに下味をつけてから冷凍すると調理する時の時短にもなります。
大豆ミートの3つの形状
あまり知られていませんが、大豆ミートには形状がいくつかあるのでご紹介したいと思います。
① ミンチタイプ
ミンチタイプなのでハンバーグや肉団子などを作るのに適しています。油やソースを吸収しやすい形状なのでより肉っぽさが味わえます。
② ブロックタイプ
一口大のブロックになっているため、そのまま唐揚げに適しています。
③ フィレタイプ
豚肉や牛肉を薄切りにした形状なので調理方法も幅広く使うことができます。
様々な形状のタイプがあり、料理によって使い分けができるので嬉しいですね。
大豆ミートの戻し方
また大豆ミートを上手に料理するためには「戻し方」がとても重要です。ここでは大豆ミートの「戻し方」について解説したいと思います。
- 鍋に多めの水をいれて、大豆ミートを約10分間ゆでる
- ざるにあげて、水が透き通るまでよく洗う
- 料理によって下味をつけておく
大豆ミートの戻し方の注意点としては、②において水で洗う際に、洗い残しがあると、大豆独特の臭みが出てしまうのでしっかりと洗いましょう。
またミンチタイプの大豆ミートでハンバーグなどを作る場合、油で素揚げしておくと肉っぽさが出て、よりおいしく食べることができます。
一度も大豆ミートを使ったことがなく、初めて大豆ミートを使う場合は、ミンチタイプから使うと失敗がなく使いやすいようです。
まとめ:話題の大豆ミート! 健康によい7つの理由!
肉ももちろん、栄養満点で体によい食材ですが、今話題の「大豆ミート」もベジタリアンにはもちろん、ダイエットにも適していることが分かりました。
肉には含まれていない栄養が豊富で、女性にも嬉しい成分が多く、ぜひ積極的に取り入れたいですね。
また大豆ミートも調理しやすいように形状がいろいろあり、料理に合わせて選ぶことができるので便利ですね。
乾燥した大豆ミートは非常食にもなるので買い置きしておけばいつでも食べることができます。
私もこれまで「大豆ミート」には、あまり親しみがありませんでしたが、これを機に大豆ミートを使った料理に挑戦したいと思います。