『死んだらどうなるの?』玄侑宗久

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死に「万能な答え」はない。でも「あなたなりの答え」はある。

人間にとって、死は100%訪れる出来事です。早いか遅いか、その差はあるにしても、必ず起こりうる事象というのは、生きていく上で他にはなかなか見当たらないように思います。それほど、死は特別な意味をもった出来事なのでしょうか。

著者は僧侶であり作家でありますが、幼少期から「死んだらどうなるの?」という疑問をもっていました。そして中学生のとき病気で意識不明の経験をしたことが、死に対してより深く考えるきっかけになったといいます。

  • 第一章 死とはなにか?
  • 第二章 「あの世」って、どういうところ?
  • 第三章 たましいって、あるのかな?
  • 第四章 あらためて、死とは何か?

本書の構成はこのようになっています。臓器移植の問題を交えての死の定義から、あの世、魂の存在まで、著者の経験やその知識を活かして正面から向き合っています。著者は特に『荘子への造詣が深く、本書にも『荘子の思想がところどころに登場します。

著者は「はじめに」で、「今は四十八歳だから、中年かもしれないが、それでも死について明確な答えをもっているわけではない」と述べています。死とはそれほど明確な答えを与えることができない出来事なのかもしれません。しかし、死とは何かについて著者は真摯に向き合って、学生にもわかる語り口で答えていきます。死んだらどうなるのか、それを考えるヒントを多分に与えてくれる一冊といえるでしょう。

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