オリンピックの成り立ちは? 古代オリンピックと近代オリンピック

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オリンピック五輪マーク

4年に1度開催される夏季、冬季オリンピック。

たくさんの感動や各国の選手の凄さなど、毎回世界中が注目する大きな祭典。

昨年は57年ぶりに東京オリンピックが開催され、コロナ禍ではありましたが日本中が盛り上がりました。

そんなオリンピックですが一体いつから始まったのか?

今回はオリンピックの成り立ちについて見ていきます。

目次

古代オリンピック

オリンピック開会式

現在のオリンピックは、1896年から始まった「近代オリンピック」といいます。

その前進となったのが紀元前9世紀ごろに古代ギリシアで行われていた「オリンピア祭典競技」という古代オリンピックです。

この古代オリンピックはギリシアを中心としたヘレニズム文化圏の宗教行事の一環で「全能の神ゼウスをはじめとする多くの神々を祟えるための、神域における体育や芸術の競技祭」でした。

別名を「聖なる休戦」と呼び、使者がギリシア各地を回りオリンピック開催を知らせ、戦争を中断させる役目をもっており、1169年もの間わずか一度の例外を除きこの決まりが守られていました。

この他に当時のギリシアではコリント地方の「イストミアンゲームズ」、ネメア地方の「ネメアンゲームズ」、デルフォイ地方の「ピシアンゲームズ」など4大祭典競技があったと考古学研究により知られています。

ちなみに紀元前776年に最初の古代オリンピックが開催され、競技の勝者には冠とアルフェイオス川にある柱に名前が刻まれるだけでした。

開催期間も最初は1か月間でしたが、後に3か月間に延び、女子禁制で競技者はみな裸身での参加でした。

参加資格も厳しく以下4つをそなえた者に限定されていました。

  1. ギリシア人の男性
  2. 刑罰を受けたことがない
  3. 神を汚す行いをしていない
  4. 10か月の訓練をうけ1か月の合宿の成績を審判官に適格と判断された

私なら心が折れそうな参加資格です(笑)

開会に伴いたくさんの選手がリレーで繋ぐ聖火。その起源はギリシア神話に登場する神プロメーテウスがゼウスの元から火を盗み人類に伝えたことを記念し、古代オリンピックの期間中に灯されていました。

しかしこの古代オリンピックは、数々の戦乱に巻き込まれ393年を最後に1000年もの間、伝説の世界にのみ名を残す祭典となりました。

近代オリンピック

オリンピックメダル

現在開催されているオリンピックは19世紀末、フランスのピエール・ド・クーベルタンが古代ギリシア人達の行動に着目し、彼らのようにスポーツのもつ力を活用することをパリ大学で行われた会議で提唱し、決議されたのが始まりです。

ほどなくして記念すべき第一回アテネオリンピックが開催され、同時に大会開催に関する最高の権威をもつ国際オリンピック協会も設立されました。

近代オリンピックの目的は「人間の生き方を高め、人類の平和や人間の尊厳を実現すること、スポーツはそれらのための手段である」とされています。

元々は4年に一度同時に夏季・冬季ともに行われ、途中第一次世界大戦などの世界状況による中止もありましたが、1992年まで行われていました。

ちなみに今はおなじみの上位3名に贈られるメダル。これは1896年の近代オリンピックが始まった際に授与されるようになりました。

当初は優勝者に贈られるのは銀製のメダルでしたが、1904年セントルイスオリンピックから金・銀・銅と上位3名にメダルが贈られる伝統となりました。

そして聖火は1928年アムステルダムオリンピックに再び導入され、1936年ベルリンオリンピックで聖火リレーとなり、1948年ロンドンオリンピックから平和の象徴と生まれ変わり、現在まで続いています。

オリンピックのシンボルともいえる五輪のマークはクーベルタンが考案したもので「五大陸の団結」を表しています。

またクーベルタンは「5つの大陸の若者たちが、スポーツを通じ友情の輪を広げる」という理想もこのマークに込めました。

そして優勝者に贈られるものの1つである「月桂冠」ですがこれは料理などに使う月桂樹の葉(ローレル)で作られたものです。

しかし本来は、オリーブ冠というオリーブの葉で作られたものを授与していたのです。

この由来は、祭典の勝者に古代ギリシアの英雄ヘラクレスがオリンピアの庭に植えられたオリーブの枝を与えたとされています。

実際に2004年のアテネオリンピックの際に金メダルとともに、このオリーブ冠が授与されています。

まとめ:オリンピックの成り立ち

小さいころから当たり前のように開催されていたオリンピック。

歴史をたどり、古代オリンピックを含めると一旦幕を閉じたものの再び幕を開け、とても長い間続いてきた祭典なんですね。

この祭典のために各国の選手が技量を高め、そして本番でお互いの強さをぶつけあう。世界の頂点にたった時の喜びや、あともう少しというところでの悔しさなど、そこから生まれる感動はひとしおですよね。

日本でも毎年、新しい注目選手がたくさん出てくるので四年に一度の祭典、今後もますます目が離せません!!

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