うどんやラーメンなどの麺類を赤ちゃん言葉で「ちゅるちゅる」なんて呼びますよね。
麺類はすっかり子どもの食生活に定着しています。作るのも簡単で、子どもも喜んで食べてくれるから、ついついお昼は麺類になりがちですよね。
子どもが麺類を好きな理由はやっぱり、口当たりとのどごしです。麺にスープや出汁がからむので、うま味もしっかり感じることができます。
ショッピングモールのフードコートに行けば、必ずうどんかラーメンはあるのでメニュー選びも困りません。子ども用サイズも安く設定されているので、とても助かります。
親からすればとても助かるメニューですが、栄養は足りているのかちょっと心配にもなります。そこで、知っていると便利な調理法や注意点などをお伝えしていきます。
乳幼児におすすめの麺類はうどん!
離乳食後期(9か月~11か月)になると麺類も食べられるようになります。消化がよく使いやすいうえ、メニューのバリエーションが豊富なうどんがおすすめです。
うどんは、大きく分けて乾麺と生麺(ゆで麺)、冷凍麺の3種類に分けられます。特徴を見ていきましょう。
乾麺
- 長期保存ができる
- 細いそうめんから太めの麺まで種類が豊富
- 折ることで短くすることができる
日持ちもよく常備しやすい乾麺ですが、注意点があります。
それは、塩分が多いこと。生麺やゆで麺、冷凍麺にくらべて塩分が1.5倍ほどあります。
使うときは必ず、通常の茹で時間よりも長く茹でて下さい。そして、さらに水でさらして塩分を抜いてあげましょう。
生麺・ゆで麺
- 保存期間は1日~5日ほど
- ゆで麺はコシが弱いので離乳食にも向いている
- 1食が200ℊなので、半分で子どもの量にできる
生麺・ゆで麺は火の通りも早く調理しやすいですね。特にゆで麺は塩分を抜くための時間は短くて済みます。
包丁でも切ることができるので、子どもの量・約100ℊにするのが簡単です。煮込みうどんにするのも楽ちんですね。
冷凍うどん
- 冷凍保存で1か月
- コシが強い
5個パックになって売られていて、とても便利な冷凍うどん。
コシが強いところがおいしいのですが、子どもだと噛めずに丸呑みしてしまいます。ヌードルカッターなどを使って短くしてあげて下さい。しっかり乳歯が生えてきている年齢ならば、噛む練習にはいいでしょう。
うどんは、麺のバリエーションが豊かで便利です。しかし、乾麺の説明でもお伝えしましたが、塩が入っています。小さい子どもは腎臓機能が未熟なので、一度茹でして塩分を抜きましょう。
麺類ばかりほしがる子どもに栄養バランスのある食事をさせる方法と注意点
麺類ばかりになってしまうことで心配なのは、
「栄養が足りているのか? 栄養バランスは大丈夫か?」
ではないでしょうか?
子どもだけでなく大人でもつい「ランチはパスタだけ。ラーメンだけ」と炭水化物ばかりになってしまいますよね。
しかし、特に成長期の子どもは、タンパク質や野菜もしっかり取らせたいものです。
栄養バランスを考えた麺類調理法「汁物再活用」
料理上手のママやパパならば、バリエーション豊かに作ることができるでしょう。
しかし、私の場合はいたって普通レベル(いや、それ以下)です。手の込んだ料理とか、もともと興味もなく…。一品と汁物を作ったら、あとはスーパーのお惣菜で品数増やすといった感じです。
そこで考えたのが、汁物再活用です。
豚汁やシチュー、中華スープ、時にはお鍋の残りなど汁物を多めに作ります。その段階で野菜を豊富に入れておきます。翌日はそこへ、一度茹でたうどんやパスタなどを投入します。
全く同じ味や食材だと飽きてしまうので、簡単に火が通る食材をプラスします。きのこやハム、たまごなど。
ここで、一番のオススメは「コーンの缶詰」です。味がほんのり甘くなるので、小さい子は特に好きですよね。コーンの缶詰をぜひ常備しておくと便利ですよ。
麺類の「かんすいアレルギー」に注意
麺類で注意してもらいたいことがあります。それは食物アレルギーです。
小麦やそばにはアレルギー反応が出ることはよく知られています。
アレルギー反応のうち意外と見落としがちなのが、中華麺に入っている「かんすい」で起きるアレルギーです。うどんを食べても大丈夫なのに、ラーメンを食べると吐き気が起きる人は可能性があります。
「かんすい」はアルカリ性の物質です。中華麺のモッチリとした食感は「かんすい」が入っているからなんです。
うどんは離乳食でも使われ、早くから食べてアレルギーを確認している場合が多いでしょう。うどん以外の、蕎麦やラーメンを食べるときは、外食ではなく家で食べて体調を確認してから外食にした方が安心です。
子どもの食事では気をつけるところが多いのですが、食事は毎日のことです。
まず一番に気をつける点は、アレルギーなどの安全面です。
その後は、美味しく食べること。今日は野菜が少なかったかなと思ったら、次の日に野菜を多くするなど無理なくやっていきましょう!
まとめ:麺類好きの子どもが多いのはなぜか? 麺類ばかりの食事でも問題ない?
ここまで、麺類の調理法の工夫や注意点についてお伝えしてきました。
食事の支度は毎日のことなので、とにかく簡単にできるかが大切ですね。栄養バランスも大切ですが、まずは食べてくれることを意識していきましょう。それが麺類ならば、とりあえず野菜をいっぱい入れた具だくさん麺類で乗りきってください。
食事の楽しさを親子で感じてみてくださいね!