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跳ねる、弾む、転がる・・・。ボールじゃなくて、言葉も。
言葉遊びはどうしてこんなに面白いのでしょう。
もちろん、言葉遊びといってもさまざまです。回文、早口言葉、アナグラム、しりとり、折句などなど。
本書は全12章にわたり、縦横無尽に言葉遊びの世界を繰り広げています。まさに「ジャグリング」という名がふさわしい内容です。特にあまりその用語が知られていない言葉遊びであるパングラム(その言語のすべての文字を使って文章になっているもの)や、スプーナリズム(文字を入れ替える)の章なども取り入れられています。奥深くもあり楽しくもあり、読んでいて言葉の世界の不思議な魅力に触れることができます。きっと言葉遊びが病みつきになることでしょう。
著者は歌人であり、最終章の題は「究極の言葉遊びは「短歌」」となっています。著者にとって短歌は言葉と遊びの交わるところに生まれるものなのかもしれません。