「継続は力なり」意味は2つある? 由来・語源・類義語・使い方を徹底解説!

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継続は力なり_continue

物事を続けることの大切さを表した言葉「継続は力なり」。座右の銘としてもよく使われる格言です。

何事も続けることが大切だとわかってはいるのですが、なかなか続かないことが多いですよね。

何かを始めるとき「よしやるぞ!」と意気込み新たに取り組むのですが、仕事が忙しかったり、子育てや家事の時間で精いっぱいだったりで、最初に決めたことを継続するのは本当に難しいと感じます。

だからこそ「継続は力なり」という言葉の通り、継続することは「力」なのだと思います。

でも「継続は力なり」とは実際はどのような意味があるのか、また由来なども気になるところです。

そこで今回は、「継続は力なり」の二つの意味と、由来・語源・類義語・使い方などについて解説していきます。

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目次

「継続は力なり」の二つの意味は?

継続は力なり

「継続は力なり」には大きく二つの意味があります

通常よく知られたのが1つ目に挙げる表の意味。そしてもう一つが2つ目に挙げる裏の意味です。

1つ目の意味(表の意味):

「継続は力なり」といえば一般的に「継続することの重要性」を表しているでしょう。実用日本語表現辞典では次のように述べられています。

・個々の成果は微々たるものであっても、地道に成果を積み重ねていけば、やがて大きな事業を達成できる。目標を達成できる。

・今は実力不足であっても、挫けずに修練を積んでいけば、いずれ大成できる。

つまり、「どんな小さなことであっても継続していればやがて大きな成果となる」という意味をもっています。だから、結果がすぐに出なくても途中で投げ出すのではなく、地道に続けていくことが大切だということなのです。「継続することがやがて力になる」ということですね。

「継続は力なり」の意味を問われれば、多くの方はこの意味を思い浮かべると思います。しかし「継続は力なり」にはもう一つの裏の意味があるのです。

2つ目の意味(裏の意味):

さきほどと同様に、実用日本語表現辞典から引用してみましょう。

物事を成し遂げるまで諦めずに取り組み続けるということは、それ自体、優れた能力のひとつである。

「継続は力なり」の裏の意味としては、「継続することはそれ自体、力の証である」ということです。

冒頭でも触れましたが、何を行うにしても継続することはなかなか難しいものです。場合によっては強固な意志も必要でしょう。だからこそ、継続することができれば、その継続してきたという事実は、本当に素晴らしく、それ自体「力」や強い意志の証と呼べるものではないか、これが裏の意味なのです。

簡潔にまとめると次のようになるでしょう。

「継続は力なり」の二つの意味

  1. 「継続」することが、やがて「力」となる。
  2. 「継続」することは、それ自体「力」である。

このように、「継続は力なり」には表の意味と裏の意味の二つの意味があることがお分かりいただけたのではないでしょうか。

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「継続は力なり」の由来・語源は?

継続は力なり

それでは「継続は力なり」の由来や語源は何でしょうか?

これには諸説ありますが、大きく3つ紹介してみます。

住岡夜晃の「讃嘆の詩」の一部 【由来説その1】

明治から昭和にかけての宗教家・住岡夜晃すみおかやこう(1895~1949)の「讃嘆の詩さんだんのうた」の一部がその由来であるという説が有力です。「讃嘆の詩」の一部分を引用してみます。

青年よ強くなれ

牛のごとく、象のごとく、強くなれ

真に強いとは、一道を生きぬくことである

性格の弱さ悲しむなかれ

性格の強さ必ずしも誇るに足らず

「念願は人格を決定す 継続は力なり

真の強さは正しい念願を貫くにある

怒って腕力をふるうがごときは弱者の至れるものである

悪友の誘惑によって堕落するがごときは弱者の標本である

青年よ強くなれ 大きくなれ

念願は人格を決定す 継続は力なり」という一節が出てきます。「念願」(=夢や希望)はその人を決定する、だからこそ継続することが大切だと説いています。

この詩の一部から「継続は力なり」という言葉が広く人口に膾炙したとする説が有力です。

平松折次が掲げた標語 【由来説その2】

大正時代の教育者であった平松折次ひらまつおりじ(1880~1968)が標語として掲げたという説もあります。

「継続は力」という言葉が平松家の家訓であったということです。また1924年に設立した夜間中学の校訓にもしていたとされています。

イリノイ州の格言 【由来説その3】

アメリカ・イリノイ州の格言として「Continuity is the father of success」(継続は成功の父)という言葉が見られるため、ここから「継続は力なり」が生まれたとする説もあります。

以上「継続は力なり」の由来として3つの説が有力ですが、現時点ではいずれが本来の由来であるかははっきりとした確証がなく、どれが本当の由来かわからない状態であります。

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「継続は力なり」の類義語は? 同じ意味で使えるの?

継続は力なり

「継続は力なり」はよく知られた言葉ですが、継続の重要性を説いた言葉はほかにもいくつかあります。「継続は力なり」と同じような意味を持つ言葉を見ていきましょう。

涓滴岩を穿つ(けんてきいわをうがつ)

・わずかな水のしずくも、絶えず落ちていれば岩に穴をあける。
・努力を続ければ、困難なことでも成し遂げられるという例え。

雨垂れ石を穿つ(あまだれいしをうがつ)

・雨垂れのわずかな雫でも、絶えず落ちていれば石に穴をあける。
・小さな努力でも根気よく継続すれば、最後には成功するという例え。
(出典『漢書』)

千里の道も一歩から(せんりのみちもいっぽから)

・遠い旅路も第一歩から始まる。
・どんな大きな事業も手近なところから始まることの例え。

千里の行も足下に始まる(せんりのこうもそっかにはじまる)

・遠い旅路も足下の第一歩を踏み出すことから始まる。
・どんな遠大な事業も手近なところから始まるという例え。
(出典『老子』)

高きに登るは必ず低きよりす(たかきにのぼるはかならずひくきよりす)

・物事を進めるには順序があり、まずは手近なところから始めなければならないことの例え。
(出典『書経』)

石の上にも三年(いしのうえにもさんねん)

・冷えきった石の上でも、三年も座り続けていれば石が温まってくる。
・最初はつらくても、三年辛抱すれば報われることの例え。

塵も積もれば山となる(ちりもつもればやまとなる)

・ごくわずかなものでも、数多く積み重なると大きなものになることの例え。
・小さな努力を続けていけば、やがて大きな成果が得られることの例え。

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「継続は力なり」の使い方・使用例を解説

継続・ノート

「継続は力なり」という言葉を、日常会話の中でさらっと言えれば素敵ですよね。

いくつか使用例を取り上げてみてみます。

(クリエイティブな仕事を始めた新入職員の場合)
毎日ひとつアイデアをノートに書き出そう。「継続は力なり」というから、一年で365個のアイデアが載った自分だけのノートが出来上がるよ。

(漢字検定を受けようとしている人の場合)
毎日5つでいいから新しい漢字を覚えよう。そうすれば試験日までにこの検定参考書を終えることができるはず。そのころにはたくさんの漢字が身についているので、試験も全く問題ないだろうね。まさに「継続は力なり」だね。

(仕事に対してあきらめず強い意志で取り組む人)
最初のころ、あの後輩はあまり仕事ができないと思っていたけど、仕事に対して真剣で強い意志をもって取り組んでいる。そして毎日淡々と仕事をこなしているね。「継続は力なり」というけれど、継続することは本当に強い意志と力がいることだ。あの後輩の心構えが素晴らしい。

自分や家族、知り合い、同僚などが継続して頑張っていることについて、「継続は力なり」を使ってぜひ表現してみてください。

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まとめ:継続は力なり

「継続は力なり」には二つの意味がありました。

一つは「継続することはやがて力となる」、そしてもう一つは「継続すること、それ自体が力である」。

また由来にも諸説ありますが、今のところどれが最初であったかははっきりとしない状態です。

「継続は力なり」と似た意味をもつことわざや格言はいくつかあります。場合によって使い分けることができるといいですね。

継続することの大切さを改めて考え、何か自分が熱中できることを継続していくことができれば、本当にすばらしいことだと感じます

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