『犬は「びよ」と鳴いていた』山口仲美

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犬 ≠ わんわん。

本書の副題は「日本語は擬音語・擬態語が面白い」。二部構成で、第一部「擬音語・擬態語の不思議」と第二部「動物の声の不思議」から成ります。

著者が擬音語・擬態語に興味をもつことになったきっかけが、タイトルにもなった犬の鳴き声でした。犬といえば「わんわん」が当たり前と思っていますが、平安時代はそうではなかったのです。驚きです。

また犬に限らず、猫、鼠、蟬など多くの生き物の鳴き声の変遷を記しており、擬音語・擬態語の世界に触れるのに最適な一冊です。

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