ひろしま美術館のアクセス・チケット・周辺・歴史を詳しく解説!

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ひろしま美術館

1978年、昭和53年に開館された「ひろしま美術館」

この年に創業百周年を迎えた、広島銀行の記念事業として建てられました。

こちらの美術館では、第二次世界大戦や原爆についての展示ではなく、美術品を取り扱っています。印象派を中心としたフランスの近代絵画や、日本の洋画や日本画など日本の近代絵画も所蔵しているのです。

私は美術に詳しいわけではないですが、芸術作品などを鑑賞することが好きなので、同じような方、フランスの近代絵画に興味がある方など、幅広い方に楽しんでいただけると思います。

1978年、原爆投下から約30年経った広島は、平和文化都市の建設を目指し復興の道をずっと歩んできました。

その中で人々は、心の喜びと安らぎを求めていたことを知り、広島銀行は【愛とやすらぎのために】をテーマとしてこの美術館を誕生させました。

原爆犠牲者の方々への祈りと、平和の願いが込められているそうです。

広島、という地名を聞くと私たち日本人はどうしても第二次世界大戦や、原爆といったイメージを彷彿とさせられてしまうのではないでしょうか。

小学生の頃、修学旅行で「広島平和記念資料館」を訪れた方も多いと思います。当時、あまりの凄惨な資料の数々に、泣き出して資料館を最後まで見られない子もいたことを覚えています。

ひろしま美術館は、資料館のある平和記念公園のすぐ近くにあります。同日に資料館と美術館を観てしまうと、多分資料館の方がインパクト強すぎて、美術館の繊細な絵画の印象が頭に残らないかもしれません。

ですが、どちらも広島が歩んできた歴史を示す重要な場所であると私は思っています。

私たちが、過去から学ぶことができる様々な資料の数々を見ることができる、貴重な場所です。

私は、最近まで資料館の方しか知らかったので、せっかく知ったのだから自分のためにももっと「ひろしま美術館」を知りたいと思い、色々と調べてみました。

自分でタイトルに入れておきながら言うのもおかしい話ですが、美術鑑賞において楽しいという感情を、私はあまり抱いたことがありません。

楽しくさせてくれる美術鑑賞も中にはあると思います。

けれど芸術や美術の類は、クラシック音楽もそうですが、音楽が誕生した当時や、絵が完成したその時の時代背景、生きていた人々の心情を感じさせてくれるものだと私は思っています。

普通なら感じることができない、その当時のことを文章だけでなく、音や絵から感じ取ることができる。その中でも、絵で表現されているものが美術だと考えています。

私は知らないことを知るのが好きなので、そういう意味では「ひろしま美術館」は好きですし、新しくいろんなものを見せてくれる楽しい場所だと感じています。

では、そんなひろしま美術館が実際はどんなところで、何が展示されているのか詳しく見ていきたいと思います。

目次

ひろしま美術館ってどんなところ?

ひろしま美術館

近くに「原爆ドーム」や「広島城跡」などを含む有名観光スポットがある、お出かけや観光におすすめの場所です。

ひろしま美術館では、有名画家の作品を展示しているだけでなく、美術館の外の景色も四季折々の日本らしい景色を見ることが出来るため、季節ごとに来られるお客さんもいるそうです。特に、春の季節になると大勢の方が来られます。

クロード・ピカソという、あの有名なピカソの息子さんがひろしま美術館へ贈った「マロニエの木」が植えられており、春になると綺麗に芽吹くため人気です。

一番きれいに咲くのは、5月のゴールデンウィーク中が多いらしく、私はこのひろしま美術館で初めてマロニエの木を見ました。

花が咲く様は、よくピラミッドのようだと言われています。ですが、私には巫女鈴のように見えました。そのせいか、マロニエの木が広島全体に祈りを捧げるような木のように感じられたことを覚えています。マロニエの木がある場所自体が、なんだか一つのアートにも見えて素敵な場所です。

他にも、屋外には上半身のみの彫刻があったり、美術館に入る前から芸術を楽しむことができます。

ひろしま美術館では、三百点以上の作品が常時展示されており、期間限定の特別展ではそれぞれのテーマや一人の画家に焦点を当てて展示が行われています。

公式HPで随時特別展の内容が確認できるので、気になったテーマや画家さんの時に足を運ばれる方も多いです。

他にも、定期的に行われているミュージアムコンサートも人気です。バイオリンやピアノを用いた本格的なコンサートは聞きごたえがあります☆

館内で行われることが多く、美術と一緒に音楽を楽しめて、何より無料なのが嬉しいポイントではないでしょうか。

何のために開催されてるの? 目的は?

ひろしま美術館

広島銀行が、百周年を迎える記念として建てられました。

地域と共に歩んだ歴史を記念して、広島銀行が設立しましたが、それは戦後三十数年が経った後のことになります。

尊い命が一瞬にして奪われ、全てが廃墟と化してしまった後、広島は平和文化都市の建設を目指し、ずっと復興の道を歩んでいました。

そんな人々がやすらげる場所として、また原爆犠牲者の方々への鎮魂の祈り、平和への願いを込めているのが、このひろしま美術館です。

そんな思いを込めて建てられたひろしま美術館で、印象派の作品を展示している理由までは明らかにされていませんでした。

印象派については後で述べますが、19世紀後半のフランス・パリで起こった芸術運動のことです。教養がなくても感覚的に楽しむことができる作品は、現実を一生懸命生きる広島の人々が感覚的に楽しむことができる、安らぎの場になるのではないかと考えてのことだったのではないかと私は思っています。

芸術に詳しい人も、そうでない人も訪れて楽しむことができる場所、国内外を問わず色んな人が広島という場所を知り、安らげる場所となるように、ひろしま美術館があるのではないかと勝手に解釈しました。

他の美術館と違うところは?

ひろしま美術館

広島には同じ名前の美術館がもう一つあります。

ひろしま美術館は、広島銀行が建てたものです。もう一つ、広島美術館は県立美術館になっています。一緒の美術館で表記が違うだけかと思いましたが、完全に別の美術館のようです。

ひろしま美術館は、先ほども書いた通り印象派の絵画が多くあり、ピカソのご子息さんからマロニエの木をいただき美術館に植えているように、ピカソの具象画がかなり充実しているそうです。

一方、県立の広島美術館は広島に関わる作品を展示しているそうです。彫刻などもあり、定期的にイベントの展示会なども行っているため、その特別展によってはかなり美術館内がかなり混雑します。

ひろしま美術館も特別展がありますが、どちらかというとすぐに足を運んで楽しみやすいのはひろしま美術館の方が行きやすいかなと思います。

広島美術館は、広島について知りたい時に行くような印象です。

印象派とは?

ひろしま美術館

日本でも有名な印象派の絵というと、「オスカー・クロード・モネ」の絵でしょうか。モネは日本通で、睡蓮シリーズを描いた際には日本美術に影響を受けたと言われています。

で、その印象派という言葉ですが、これは19世紀後半のフランスのパリで起こった芸術運動のことです。

家庭に飾ることが出来る小さなサイズかつ、教養がなくても感覚で楽しめる作品は19世紀当時の一般市民や富裕層など幅広い方に親しまれていたそうです。

フランス革命後辺りから、人工的な造形美とは対照的な簡素な衣服が流行の兆しを見せていたこともあり、王族や貴族の方々だけが楽しめるものより、一般市民がより楽しめるようなものが流行っていくような傾向にあったようにも思えます。その中に、印象派も入っていたのではないでしょうか。

衣服もそうですが、絵画についても19世紀中ごろのフランスでは「現実をあるがままに、そのままに再現していこう」という写実主義が流行っていました。

これが、絵画にどのような影響を及ぼしたかというと、昔の絵を描く人は室内で描くのが基本だったんですが、外の自然光の元で絵を描く人が増えたのです。昔は絵具を、絵を描く人本人が作っていたため、長期保存できず持ち運びにも不便だったことが、室内で描いていた主な理由です。

ただ、19世紀になりいま私たちが知っている絵具が開発されました。これはチューブに入っていて、外に持ち運びができるようになったからです。

それ以降、画家たちのフットワークが軽くなり、外の雄大な情景が描かれることも増えていきました。

細かいところをいうと、印象派の技法としては絵具をパレットの上で混ぜないそうです。絵具は色を混ぜることで発色が悪くなるということをヒントに、混ぜずにそのまま描いていたのでしょう。

ちなみに、冒頭で行ったモネの睡蓮ですが、なんと200点以上存在するそうなので、色々な場所で色んな睡蓮の姿が観られます。絵画でそれほど睡蓮の種類を私は見たことがないので、ちょっと見てみたくなってきますよね。

話が少し逸れてしまいましたが、印象派とはつまり

  • 現実をそのまま表現しようとするスタイル
  • 絵について詳しくなくても、フィーリングで楽しめる絵画

といえるのではないかと思います。

理由は分かりませんが、日本人は印象派が好きな方が多いそうなので、ひろしま美術館に来れば印象派の絵画を思う存分楽しめますね。

ひろしま美術館の開館時間は?

ひろしま美術館開館時間

開館時間: 9:00~17:00

入館は16:30までとなっているため、17:00ちょうどに行っても入れません。ご注意ください。

休館日は月曜日となっています。祝日の場合は、翌平日が休みとなり、特別展の開催期間中は開館しています。他、年末年始もお休みとなっており、臨時休館日もあるそうです。

いつの時間なら空いてる?

ひろしま美術館・空いている

一年間の中では、やはり夏休みが混雑しているようです。

その代わり、4月のような学生たちが入学式など、新学期で忙しい時期は比較的空いているようです。

時間帯としては、開館直後の朝9時頃からが一番空いています。

お昼ごろからは、やはり混雑しやすい傾向にあるようなので、年間を通して開館してすぐの時間帯に行くのが、一番ゆっくり展示を見ることができるのでおすすめです。

ひろしま美術館のチケット・入館料は? 安くする方法は?

ひろしま美術館・チケット

入館料は、イベントにより異なる場合があるため注意してください。

個人団体
一般1,400円1,200円
高校生・大学生1,000円800円
小・中学生500円300円

この団体とは、学校行事のような団体を指しています。

何人以上、という具体的な人数の表記はありませんでしたので、団体料金になるかどうかについては事前に美術館へ問い合わせた方がよさそうです。

個人で行く場合は、やはり少し値段が高くなりますが、安くできるクーポンもあります。

割引方法

HISクーポン

100円引き

JAF会員証での割引

一般:100円引き
高・大学生:50円引き
小・中学生:50円引き

ベネフィットステーション会員での割引

団体料金のみ:一律200円引き

学校などの団体で行く場合を除き、基本的には個人で行くことになると思いますので、割引としてはHISクーポンがネットでも一番買いやすく感じたので、個人的にはおすすめです☆

ひろしま美術館へのアクセス、どうやって行くのが近いの?

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