一日の疲れをとるお風呂。半身浴と全身浴の効果の違いをご存じですか?
実は半身浴と全身浴では、消費カロリーや体にかかる負担、効果に違いがあります。
最近では、
「何時間も半身浴しながら、お風呂でスマホしています!」
「ダイエットのために、半身浴しています!」
なんていう人もいますよね。
半身浴の方が、美容や健康に良いイメージが増え芸能人やモデルだけでなく一般にも広がっている気がします。
半身浴と全身浴の違いを知り、その日の体調や疲れに合わせた入浴方法をしてみてはいかがでしょうか?
大切なリラックスタイムの参考にしてみてくださいね。
半身浴と全身浴の違いを解説! それぞれの方法と特徴は?
半身浴と全身浴の違いを解説していく前に、シャワーではなく「湯船に浸かってお風呂に入る効果」についてお伝えします。
お風呂に入ると3つの効果が得られます。
- 温熱効果 … 体が温められ疲労回復、新陳代謝が活発になる
- 水圧効果 … 湯船のお湯の深さによって水圧を受け、むくみが改善される
- 浮力効果 … お湯にプカプカ浮かぶ力(浮力)によるリラックス効果
これから、解説する半身浴と全身浴にはこの3つの効果がどちらもあります。以下でメリットとして取り上げている効果は、よりその効果が大きくあると考えてください。
半身浴の方法と特徴(メリット・デメリット)
方法
38℃~40℃のお湯にみぞおちまでつかります。
時間は20分~30分、ゆっくりとつかります。
メリット
- 長い時間入浴することができる
- 心臓への負担が少ない
- むくみが解消される
- 体の芯から温まる(冷え性の改善)
- リラックス効果・安眠効果がある
デメリット
- 温まるまで、肩や首などの上半身が寒い
- 水圧や浮力が半分になる
- カロリー消費は全身浴にくらべると低い
全身浴の方法と特徴(メリット・デメリット)
方法
40℃のお湯に肩までつかります。
時間は10分ほどにしましょう。
メリット
- 短時間で体が温まる
- 全身の筋肉がほぐれ、肩こりが改善される
- 半身浴に比べカロリー消費が高い
- 心肺機能が向上する
デメリット
- 心臓への負担がかかる
- 湯冷めしやすい
半身浴と全身浴のどちらがおすすめ? 効果は?
半身浴と全身浴の違いがあることはわかりました。次は、効果別にオススメを紹介していきます。
【ダイエット効果】→ オススメは全身浴
お風呂に入っていっぱい汗が出ると
「痩せたかも!」
と感じますよね。
ただ、お風呂に入って汗をかいたからといって痩せるわけではありません。汗をかいて水分は減りますが、残念ながら脂肪は減らないからです。
しかし、痩せやすい体をつくることはできます。それには、
全身浴です。
38℃のお湯で行う半身浴では、10分で約15kcalを消費します。それに対して、40℃のお湯で行う全身浴は、10分で40kcal消費します。
全身浴のメリットで紹介しましたが、心肺機能が向上すると疲れにくい健康な体になります。水圧や浮力もしっかり体に受けられるため、血流がよくなります。
また、肩までつかることで鎖骨周りのリンパ節が温められ、デドックス効果もあります。
痩せたいからといって長時間入っても意味はありません。15分くらいであがりましょう。お風呂に入ったのに疲れてしまって困りますよね。
【リラックス効果】→ オススメは半身浴
ダイエットには半身浴と思われていましたが、全身浴の方が向いていることがわかりました。それなら半身浴にはどんな効果があるのでしょう?
疲れた時に、ぬるめのお湯にボーっと入ると癒された経験は誰でもあるのではないでしょうか?
それからわかるように、リラックス効果があるのは
半身浴です。
体に負担が少ないところが魅力の半身浴。長くお風呂に入りたい人に向いています。長くお湯につかることで、副交感神経に切り替わりリラックス状態になります。
また、全身浴でも半身浴でも血行はよくなりますが、半身浴の方がより足のむくみ解消に向いています。心臓から遠い足は、なかなか血液やリンパ液が戻りません。水圧の力を利用し、マッサージをしながらゆっくり入れば、足のむくみはしっかり解消されます。
どちらの時も、守っていただきたいことがあります。
それは入浴前後には必ず水分補給をすることです。脱水症状にならないためにとても大切なうえ、老廃物の排出にも役立ちます。
入浴前には、少しずつ水分をとるようにしましょう。入浴後はコップ1杯を目安に取るように心がけましょう。
まとめ:半身浴と全身浴
半身浴と全身浴の違いや、効果についてお伝えしてきました。
ダイエットをしたい人、むくみや冷え性を解消したい人。あなたの悩みやその日の疲れに合わせて、入浴方法を変えてみるのもいいですよね。
私は以前、時間がもったいなくてシャワー派でした。しかし寝る前に入浴をしたら、よく眠れるようになりました。それからは、温泉のもとを入れて全身浴をするようになりました。
あなたにとって、最高のリラックスタイムを見つけて楽しんでみてくださいね!