餃子の「ひだ」の意味は? ひだ(羽根)はいらない? おいしさとの関係を解説!

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餃子のひだ

中華料理の人気メニューのひとつでもある「餃子」。老若男女問わず好きな人の多い料理ですよね。

丸い形やバラの形、肉まんのような形など、色々な形の餃子がありますが、まず初めに思いつくのは「ひだ」のある形が馴染み深いですよね。「ひだ」は「はね」ということもあります。

でも、餃子の「ひだ」って何のためにあるんだろう?

一度はそう疑問に思った人もいるのではないでしょうか?

今回は、餃子の「ひだ」の意味や、「ひだ」のあるおいしい餃子の焼き方についてお話していきますね。

目次

餃子の「ひだ」の意味とは? ひだは必要?

餃子をつくる

餃子の「ひだ」と呼んでいるあの部分ですが、実は「馬蹄銀」という古来中国で使われていた硬貨を真似して作ったと言われています。

三日月形の硬貨だった馬蹄銀に似せて作られた餃子は、中国では縁起物とされていて、「これを食べて財産が増えますように!!」という願掛けで作ったことが始まりです。

昔も今もお金に対しての気持ちは変わらないですね。

でも正直餃子の「ひだ」って本当に必要なのかなと思いませんか?

餃子の「ひだ」は大切なように思えますが、実は「ひだ」はあってもなくても餃子の味にあまり影響はありません

「ひだ」の役割と言えば大きく2つあります。

  • 皮をしっかり閉じて旨味を逃がさない
  • 見た目がきれいになる

詳しく見ていきましょう。

皮をしっかり閉じて旨味を逃がさない

「ひだ」を作ることのメリットは旨味を逃がさないことです。

ひだがあることで皮に伸縮性を持たせることができ、加熱後に水蒸気で餡が膨張しても、皮の口が開いたり、破れたりすることを防いでくれます。

これによって、中の肉汁が流れ出ることなく、ジューシーな餃子が食べられるのです。

見た目がきれいになる

でも初心者にはなかなかうまく「ひだ」が作れないので、ある程度餃子作りに慣れてきたら上手にひだをつくることができるようになります。

そんな「ひだ」ですが、かつてテレビ番組で「”ひだあり”と”ひだなし”で焼いた時に差はあるのか?」という実験が放送されたことがありました。

実験の結果、「ひだ」なしで焼いても皮は開かずに焼くことができました!

そして驚くことに「ひだ」なしの方が「ひだ」ありよりも2倍美味しいと感じたという実験結果もあるのです!

確かに「ひだ」ありだと見栄えはいいのですが、焼く際にどうしても「ひだ」の部分だけが固くなってしまいがちです。餡の入っているところは柔らかくて美味しいのに、「ひだ」だけすごくカッチカチということもあります。

「ひだ」があってもなくてもしっかりと水で皮を閉じていれば、焼いても皮が開かずに美味しい餃子を食べられるわけですね。

結局、餃子の「ひだ」はなくてもいい?

先ほど述べたように実験結果からも「ひだ」なしの方が美味しいと感じるのであれば、本来の餃子の形とは違いますが、特別「ひだ」にこだわらなくていいと思います。

最近は変わり種の餡やヴィーガン系、イタリアンとの掛けあわせなども流行っています。中華というジャンルだけにとどまらず、色々な世代に受け入れられる味付けもあります。

自分だけの餃子を作り出すのも
料理をするうえでの楽しみになりますよね。
次に餃子を美味しく焼くコツをご紹介しますね。
気になる方はぜひ試してみてください!!

餃子を焼くために守るべきポイント

餃子

「ひだ」はあってもなくても大丈夫ですが、皮が破れないように注意する必要はあります。餡が皮にしっかり閉じ込められていると、ジューシーでおいしい餃子ができます。

餃子をおいしく焼くためのポイントは次の5つです。

餃子を焼くためのポイント5つ

  1. 油はたっぷりと鍋底から1~2mm程度ひく
  2. 並べるタイミングは油を火にかけてから30秒後
  3. 熱湯を入れて蒸し焼き
  4. 蒸し焼きは1分ごとにフライパンを揺する
  5. 仕上げにさし油をして30秒間強火で熱す

油はたっぷりと鍋底から1~2mm程度ひく

キッチンペーパー等で少量の油を広げる人もいるかもしれませんが、その量だと餃子がフライパンにこびりついてしまいます。

フライパンの底から1~2mm程たっぷりと油をひくことで、ひっくり返す時に皮が破れず、パリッと香ばしく焼きあがります。

並べるタイミングは油を火にかけてから30秒後

熱した油の上に手早く餃子を並べる事で餡に含まれる水分の蒸発スピードが上がり、一気に飛ばすことで焼きムラを防げます。

熱湯を入れて蒸し焼き

焼き始めて約30秒~1分後、餃子の表面の色が変わったら、熱湯を全体に回しかけ蓋をし蒸し焼きにします。この時に水を入れてしまうと、フライパンの温度が下がり、皮がベチャッとなる原因になります。

熱湯の目安は10個あたり80ml程度。

蒸し焼きは1分ごとにフライパンを揺する

5分間蒸し焼きにする際、1分ごとに餃子が前後左右にスライドするように優しくフライパンを前後に揺すります。これで餃子の焦げつきを防げます。

ただし力を入れ過ぎると餃子が崩れてしまうので注意してください。ひっくり返す直前に必ずフライ返しで表面を剥がしておくこともポイントです。

仕上げにさし油をして30秒間強火で熱す

蒸しあがったら、ごま油を加えて焼き上げます。香りがつくだけではなく、カリッと香ばしい皮の食感を楽しめます。

目安は餃子20個に対して大さじ1。

まとめ:餃子の「ひだ」の意味は? ひだ(羽根)はいらない? おいしさとの関係を解説!

いかがでしたか?

日常的にある身近な餃子ですが、あの形にも意味があったんですね。

ちなみに中国では日本のように定食というスタイルではなく、餃子のみを食べます。理由は餃子のみで十分栄養がとれるから。

皮が炭水化物(日本でいうお米の役割)で、中身に肉と野菜が入っているので、これだけでタンパク質や脂質なども取れるのですね。合理的ですね。

水餃子が中国では一般的な食べ方ですが、米が取れにくい北部では、生地の厚い水餃子を主食にしています。一方南部では一口サイズの小さな蒸し餃子やスープ餃子をおやつや軽食として食べます。

焼き餃子のルーツは残った水餃子を焼いたものですが、日本に伝わってからは生の状態をそのまま焼いて食べるようになり、今の焼き餃子が誕生しました。

以上のことを踏まえながら餃子を食べるといつもとはちょっと違う味わいを感じるかもしれないですね!

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