なす(茄子)は夏野菜の代表というイメージがあります。
しかし、夏だけではなく秋もおいしいですよね。なすは夏と秋と本当はどちらが「旬」なのでしょうか。
実はなすの旬は長く「初夏から秋」と言われています。
ただ、夏と秋ではなすの種類が少し違い、夏のなすはみずみずしく、秋のなすは実が締まっていてまた違ったおいしさを味わうことができます。
なすには栄養素が豊富に含まれており、その中でもポリフェノールはよく知られています。抗酸化作用があり、老化防止に有効で美肌効果も期待できます。
他にもカリウムが多く含まれているため、余分な塩分を排出してくれる作用があり、高血圧予防にもなります。
この栄養豊富ななすですが、なすを調理するとき、私は軽く水につけてあく抜きをしてから使います。
そもそも「あく」というのは、苦みやえぐみによって野菜自身が敵から身を守るための成分です。しかし、この「あく抜き」はなぜ必要なのでしょうか。
今回は、おいしいなすの選び方とポイント、そしてなぜあく抜きが必要なのかについてみていきたいと思います。
おいしいなすの選び方3つのポイント
我が家ではなすをよく食べます。夏は特に味噌炒めにしたり、トマトソースで煮込んだり、いろいろな調理方法でなすを味わっています。
このなすですが、みなさんはスーパーで買うときにどのような点に気をつけて買っていますか。
私は袋に入ったなすを見て、ハリと艶があるものを選んでいます。実はおいしいなすの選び方としてポイントが3つあります。
おいしいなすの選び方3つのポイント
- 表面の色が濃く、ハリと艶があるもの
- ヘタがしっかりとしているもの
- 持ったときに重みがあるもの
やはり、表面にしわがあったり、へたがしなっているものは日にちが経っているものだと思われます。
そして重みがあるものこそ、水分をしっかり含んでいてみずみずしさがある証拠とも言えます。
なすはなぜあく抜きが必要なの?
なすを調理するときに、私はボウルに水をはり、切ったなすを数分間つけておきます。
これは母親からなすはあくを抜いてから調理するもの、と教えられていたので漠然とそうしていましたが、なぜあく抜きが必要なのでしょうか。
あく抜きをする理由
- 食材のもつえぐみをとるため
- 仕上がりをよくするため(あくが強いと酸化して色が変化するのを防ぐ)
- 体に良くない成分が含まれるので取り除くため
あく抜きというのは一般的に必要だと言われていますが、実は必ずしも必要ではないことをご存知でしたか。
それはなすを水にさらすことで、栄養成分のひとつであるポリフェノールが流れ出してしまうためです。
よって、例えば浅漬けなどそのまま熱を加えずに食べる場合はあく抜きをした方がよいですのですが、炒めたり揚げたり加熱調理する場合は必ずしもアク抜きが必要とは言えません。
野菜の「あく」にも種類がありますが、このなすの「あく」についてはポリフェノールの一種で特にあく抜きをしなくても体に悪い影響はありません。
なすというのは、スーパーで買ってきてすぐに使うのであれば何も問題はありませんが、なすは乾燥しやすく傷みやすいものです。
買ってきたなすを翌日使わないことが分かっているときはキッチンペーパーで包み、その上からさらにラップで包んで
野菜室で保存しておくと3~4日は鮮度を保つことができます。
なす以外であく抜きが必要な野菜は?
なすは一般的にあく抜きが必要ですが、調理方法によって必ずしも必要ではないことが分かりました。
なすの他にもあく抜きが必要と言われる野菜とあく抜きの方法をご紹介したいと思います。
- ほうれん草(熱湯でゆでる)
- たけのこ(米ぬかで茹でる)
- ごぼう(水または酢水にさらす)
- れんこん(酢水にさらす)
- 大根(米のとぎ汁でゆでる)
- じゃがいも(水につける)
- カリフラワー(小麦粉を使う)
- わらび(小麦粉を使う)
- ウド(片栗粉使う)
- ふき(板ずりをする)
あく抜きをするときの注意点としては、茹で過ぎたり、水につけすぎたりすると野菜がもつ栄養成分が流れ出てしまうので時間や方法を守ってあく抜きをすることが大切です。
まとめ:なすのアク抜きはなぜ必要なの? なすを選ぶポイントも紹介!
なすというのは、あく抜きをしなければならないものだと思っていたので、必ずしもそうではないことが分かり調理するときの手間が省けて、まさに目からうろこでした。
もう一度ポイントを振り返っておきましょう!
おいしいなすの選び方3つのポイント
- 表面の色が濃く、ハリと艶があるもの
- ヘタがしっかりとしているもの
- 持ったときに重みがあるもの
あく抜きをする理由
- 食材のもつえぐみをとるため
- 仕上がりをよくするため(あくが強いと酸化して色が変化するのを防ぐ)
- 体に良くない成分が含まれるので取り除くため
まさに今が旬のなすです。調理方法も多く、楽しみ方もいろいろです。
おいしいなすを上手に選んで必要に応じて、正しい方法であく抜きをしてさらにおいしくなすを堪能したいですね。