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もっとも宇宙に近い14の頂を知る人間の哲学。
著者の竹内洋岳氏は、日本人として初めて8000メートル峰全14座の登頂を成し遂げた人物です。しかしその過程は決して順調なものではありませんでした。
14座登頂に至る途中には、雪崩による300メートル大落下により生死の淵をさまよったこともあります。でも彼はあきらめませんでした。そこには冷静な分析と熱い志、そしてプロ登山家としての大きな決断があったのでしょう。
本書にはひとりの登山家の生き様が詰まっています。なぜ山に登るのかという問に、著者はこう答えています。「登りたいから仕方がない」と。