短歌・俳句・詩

詩歌について、特に短歌、俳句、詩について紹介しています。

短歌・俳句・詩

『うたびとの日々』加藤治郎

一般的には短歌を詠む人たちのことを歌人かじん(うたびと)と呼びます。しかしもう少し深い意味において「歌人とは何か」「何のために歌を詠むのか」という問いは、単純な回答を拒否するような問いかけであるような気がします。
短歌・俳句・詩

『はじめてのやさしい短歌のつくりかた』横山未来子

「短歌に興味はあるけれど、いったいどうやって始めればいいのだろうか?」あるいは「そもそも短歌ってどんなもの?」という疑問をもっている人にとって、本書はそのタイトルの通り最適な入門書といえるのではないでしょうか。 
ノンフィクション

『ホームレス歌人のいた冬』三山喬

ほとんどの新聞は、読者投稿欄の紙面を設けています。朝日新聞には朝日歌壇という短歌の投稿面があります。本書は、その朝日歌壇をめぐるある歌人の姿を追いかけたノンフィクションです。通常新聞歌壇は、選ばれた歌、住所、氏名(ペンネーム可)がセットとなって掲載されます。しかし住所の部分を「ホームレス」として投稿していたひとりの人物がいました。その人物こそ本書の謎の主役であり、「公田耕一」と名乗っていた人物です。「公田耕一」とはいったい誰なのか? 本当にホームレスなのか? そもそもこの名前は本名なのか?
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『短歌を詠む科学者たち』松村由利子

短歌を詠むのは歌人に限りません。本書は、短歌を詠んでいた(詠んでいる)科学者たちを取り上げた一冊です。文系、理系という分け方をする日本では、二つの心をかけ離れたものと思う人も少なくないが、優れた科学者のなかには素晴らしい詩人が数多く存在する。
短歌・俳句・詩

『言葉のゆくえ ― 俳句短歌の招待席』坪内稔典 / 永田和宏

俳句も短歌も大きな分類においては短詩型文学という括りに入ります。しかし、俳句と短歌の違いは何ですかと問われたら、いったいどう答えればよいでしょうか? 字数が違う、季語があるのとないなどはもちろん答えとしては正しいのですが、何かこうもっと本質的な部分における違いがあるのではないでしょうか。本書は、俳人である坪内稔典と歌人である永田和宏による共著です。「光」「夢」「鬼」「笑い」などといったひとつのキーワードに対して、それぞれが他の俳人や歌人の戦後の俳句・短歌を取り上げ解説していきます。そして彼ら自身の作品も互いに選び掲載されています。例えば「光」の章において、取り上げられている作品を抜粋します。
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『桜前線開架宣言 Born after 1970 現代短歌日本代表』山田航 編著

登場歌人は次の通り。大松達知、中澤系、松村正直、高木佳子、松木秀、横山未来子、しんくわ、松野志保、雪舟えま、笹公人、今橋愛、岡崎裕美子、兵庫ユカ、内山晶太、黒瀬珂瀾、齋藤芳生、田村元、澤村斉美、光森裕樹(以上19名:1970年代生まれ)、石川美南、岡野大嗣、花山周子、永井祐、笹井宏之、山崎聡子、加藤千恵、堂園昌彦、平岡直子、瀬戸夏子、小島なお、望月裕二郎、吉岡太朗、野口あや子、服部真里子、木下龍也、大森静佳、藪内亮輔、吉田隼人(以上19名:1980年代生まれ)、井上法子、小原奈実(以上2名:1990年代生まれ)。
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『青春とは、心の若さである。』サムエル・ウルマン(作山宗久 訳)

「青春」と聞けば、通常は10代や20代の若く瑞々しい感情をもった時期を思い浮かべます。誰しもこのように意識が働くものです。しかし、本書のタイトルは「青春とは」に対して、「心の若さ」と断言しています。 青春とは人生のある期間ではなく、心の持ち方を言う。
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『うた合わせ 北村薫の百人一首』北村薫

「歌合(うたあわせ)」とは、歌人を左右二組に分け、詠んだ歌を一番ずつ並べて優劣を競い合う文芸遊戯のことです。主に平安時代の歌人の間で盛んとなりました。判者が判定を下すルールで、遊戯といえど勝ち負けは歌人の地位や生活に大きな影響を与えました。さて本書は、その歌合に倣い、現代短歌100首による50番勝負が繰り広げられています。詩歌に造詣の深い作家・北村薫の選による選りすぐりの短歌が登場します。歌人ではない人物による歌評というのも新鮮で魅力的です。ただし著者ひとりの選によるため、明確な判定はされていません。あくまで二首を並べることにより、それぞれの歌の魅力を最大限に引き出す工夫がなされているのです。
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『うたの動物記』小池光

本書の「うた」とは「短歌」のことです。『うたの動物記』は第60回日本エッセイストクラブ賞を受賞した一冊ですが、著者の本業は歌人です。当然短歌の業績は数々ありますが、短歌にとどまらず彼の書くエッセイが特に面白くぐいぐい読まされます。
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『ことばおてだまジャグリング』山田航

言葉遊びはどうしてこんなに面白いのでしょう。もちろん言葉遊びといってもさまざまです。回文、早口言葉、アナグラム、しりとり、折句などなど。本書は全12章にわたり、縦横無尽に言葉遊びの世界を繰り広げています。まさに「ジャグリング」という名がふさわしい内容です。特にあまりその用語が知られていない言葉遊びであるパングラム(その言語のすべての文字を使って文章になっているもの)や、スプーナリズム(文字を入れ替える)の章なども取り入れられています。
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『俳句のユーモア』坪内稔典

ユーモラスな俳句をつくることで知られる著者が、俳句の魅力を存分に語った一冊です。『俳句のユーモア』という題ですが、俳句の成り立ちや革新運動、句会についてなど、ユーモアに限らず俳句に触れることができる構成になっています。
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『今はじめる人のための短歌入門』岡井隆

短歌人口は俳句人口に比べると少ないかもしれませんが、歌人や短歌愛好者は相当数存在します。なぜこれほど人を惹きつけるのでしょうか。三十一音という詩型の魅力に気づいてしまうと、一気にのめり込んでしまいます。本書はタイトル通り、これから短歌を始めてみようという人向けにマッチする一冊です。一方ある程度つくり慣れた人でも、基本に立ち返るとき再発見できる内容も含まれています。斎藤茂吉や佐藤佐太郎など例歌も多数取り上げられ、上達には歌を読むということの大切さが伝わってきます。
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『鈴を産むひばり』光森裕樹

短歌を読む喜びはどこにあるのでしょう。そのひとつは自分の認識の範囲外から新たな認識がもたらされる瞬間に出合えることでしょう。著者は第54回角川短歌賞を受賞した歌人で、その作品には理と情が何ともいえないバランスで混じり合い、独特の歌世界を展開しています。三十一音に収めることのできる言葉の数は限られていますが、そこから広がる世界は限りがありません。
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『プーさんの鼻』俵万智

俵万智の第四歌集。本歌集には、子どもを詠んだ歌が多く登場します。あとがきにも「初めの一歩の驚きを、逃さずに三十一文字に刻みたい」と述べています。ただし、ここに収められている短歌は、決して子どもの成長の記録ではありません。ひとりの成長した人間(作者)が、ひとりの小さな人間(子ども)に対峙した結果生まれた、人と人との関係性の結晶なのです。344首収録。
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『サラダ記念日』俵万智

280万部という異例の大ベストセラーとなった『サラダ記念日』。歌集がこれほど売れることはかつてなかったし、これからもおそらくないでしょう。それほどにこの一冊のインパクトはすごかったといえます。それは「巧さ」よりも「共感」というキーワードが当てはまるかもしれません。一度読めば記憶に残り、すっと口をついて出る歌が私だけでなく多くの人を惹き付けたのでしょう。
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『夜のミッキー・マウス』谷川俊太郎

谷川俊太郎氏といえば教科書で習った「二十億光年の孤独」の印象が強烈に残っています。でも谷川氏はもっともっと多くの、そしていろんなタイプの詩を発表し続けています。本書は表題作「夜のミッキー・マウス」ほか30篇を収録する詩集。しかし何と魅力的なタイトルなのでしょう。これに続く詩が「朝のドナルド・ダック」「詩に吠えかかるプルートー」とディズニーワールドかと思いきや、「ああ」「ママ」「無口」といった題の詩が収録され、多彩な一冊となっています。
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『八月のフルート奏者』笹井宏之

26歳の若さで亡くなった歌人・笹井宏之の第三歌集。「透明感」という言葉で語られることの多い笹井ですが、本歌集の傾向は少し異なります。それは新聞投稿歌を中心にまとめられているからです。とはいうものの、彼本来の持ち味である詩的な強さは読み手の胸にぐっと迫ってきます。
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『山頭火句集』村上譲編

種田山頭火の自由律俳句は、どこか心の深部へ入ってくる何ともいえない心地よさがあります。「分け入つても分け入つても青い山」「まつすぐな道でさみしい」「寒い雲がいそぐ」「月かげのまんなかをもどる」など、五七五では表現できない詩情を感じます。本書は、自選句集『草木塔』をはじめ、その他の俳句抄、そして解説「山頭火の俳句」とボリュームたっぷりの内容です。ふと開けたページの俳句が、今日の心を満たしてくれます。
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